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あるまじろう
2020年3月31日 21:05
俺はもう一人の俺を押し込めて、目の前にいる女子に向かってこう答えた。「いいよ、付き合おう。」 そうして手を差し伸ばした。目の前にいる女子、吉田さんはうつむき加減で恥ずかしそうにしながら差し伸ばした手を握り締めた。 気持ち悪いな。と、応えた俺は思った。もう一人の俺が俺の意思を破ろうと暴れまわっている。大人しいもう一人の俺、西がこんなに暴れるなんて久しぶりで俺には愛おしく感じてしまった。好きだ