仕事をやめるときの最後のひとおし
2年半お世話になった会社を年末に退職した30歳女です。
最近「同じ時期に仕事を辞めた人」や「辞める決断をしたばかりの人」と関わる機会があったので、自分の場合は何が仕事をやめるときの最後のひとおしになったのか振り返ってみる。
「いつまでも行動を起こさない自分への嫌気が、我慢できないくらい大きくなったこと」が一番大きいように思う。
もう少しくわしく言えば、「自分が0からつくった仕事」にエネルギーを注いでみたいのはハッキリしてるのに、他にやるべきことがあるとなかなか始められないから、「他のやるべきこと」つまり雇用されている仕事を一旦なくしてみたい、って感じ。
別に会社員をしながらだって、やりたいことができるのは分かってた。時間やタスク量で見れば両立は可能だ。
でも脳みそのキャパや気持ち的なことを考えると、どうしても両立できない場合がある。
そして波もある。
以前、転職に関わるの仕事をしている人が「転職したい気持ちには波があるからね。転職サービスに登録しても、やっぱり今の仕事を続けようと思って、また辞めようと思って、続けようと思って、を繰り返すんだよね。なかなかコンバージョンしないもんだよ〜。長いのよ〜。」と言っていた。
わたしも何度も「そろそろ意を決して次に行かねば」と誓ったり、「いやでもまだやれることはあるし、楽しめることもあるはずだし、お金にも余裕があるとは言えないし、粘るべき」と思いとどまったり、波があった。
波を経て、いい加減そのままの自分に耐えられなくなったときに辞めるタイプの人は、わたし以外にもいるだろう。
会社やクライアントには問題なくて、むしろ恵まれている場合でも、それとは関係なく退職の決断はなされるものなんだろう。
職場の環境にしびれを切らすんじゃなくて、自分に対してしびれを切らすわけだから。
会社に問題がなくても辞めるなんて不義理だな……という気持ちと、それも含めて労働者の権利だもんな……という気持ち。
いつでも辞められるなんて、お気楽な立場である。事業をする人は、そんなことできないもんね。
前はよく「働きたくない」とわかりやすい言葉で片付けていたけど、実際は「仕事もプライベートも、本心と行動のズレを最小限にしながら生きたい」である。
これは自分で仕事をつくろうがクライアントワークだろうが変わらないことだから、大事にしたい。納得感を大事にしながら、一生調整。
キャリアブレイク期間を挟んでみたことで「働きたくない」の呪縛から解き放たれて、より自然な気持ちが舞い降りてきたのはよかった。
「◯◯したくない」と思ったら、その◯◯を気が済むまでストップさせてみるといいんだろうね。息を吐き切ると、自然と息を吸ってしまうのに似てる。いったん吐き切ると、新しいものが勝手に入ってくる。
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