NBAバスケ超分析 語りたくなる50の新常識

男子代表強化検討委員会をJBAとB.LEAGUEで立ち上げて以来、日本の強化のためにどうすべきかを考え、議論する機会が増えました。千葉ジェッツ時代に1クラブを強化するにはどうしたらよいかを考え、GMとして挑戦した経験があったのでイメージはできるものの、日本代表と1クラブでは取り組むべき範囲も結果を出すための期間も変数の値も全く異なります。

しかし、日本バスケ界がどうなりたいのか、どういうスタイルで挑むのか、日常をどう世界基準に持っていくのか、そのために育成環境やB.LEAGUEのレギュレーションをどう変えるべきなのか。大前提を整える作業から入るという意味では共通していると思っています。

何かを変えようとすれば賛否はありますし、大きな予算も必要になります。最終的には、意思決定することが大切です。決めるということは、責任を負うことを意味するので覚悟がないと務まりません。決めることを決めれない、決めることが決まっても決めれない、にならないようにひたすら前にすすめていきたいと思っています。

私もバスケの各論については専門性は無いのでいろんな人に教えを乞うようにしています。B.LEAGUEでもお世話になっており、NBAやデータ分析からも日本のバスケに精通している佐々木クリスさんとも会話させていただきました。その際、献本いただいたのが、「NBAバスケ超分析　語りたくなる50の新常識」という書籍です。

NBAの話とは言え、この10年余りで世界のバスケの戦術トレンドが大きく変わったことが詳細に描かれています。戦術は常にものすごいスピードで進化しています。日本代表もクラブの現場でもみなさん勉強しながら勝つ確率を上げる努力をしていることがあらためてわかります。私の専門領域ではありませんが、このような立場てある以上、最低限の情報、知識は得て勉強していきたいと思っています。

ということで初心者からプロの現場レベルの人にも学べる一冊だなと感じましたのでご紹介させていただきました。ご興味のある人は、ぜひ、手に取ってみてくださいね。