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新大河ドラマ「青天を衝け」


 きのうから始まった大河ドラマ「青天を衝け」。初回の視聴率が18%を超えた(関東は20%)と新聞にありました。初回は15分拡大で、幼少期の渋沢栄一を埼玉の農家での生活を中心に描いていました。

1.渋沢栄一のこと 

 渋沢栄一については、吉沢亮氏も記事で書かれているように、新一万円札の人、経済の父、ぐらいしか知りませんでした。大河ドラマの題名「青天に衝く」は、彼の漢詩からとられたそうです。

「勢衝青天攘臂躋 気穿白雲唾手」(青空をつきさす勢いで肘をまくって登り、白雲をつきぬける気力で手に唾して進む)

 初回は、幼少期の様子でしたが、とにかくよくしゃべり動く子どもで、初々しく、瑞々しく、わんぱくさが可愛かったです。好奇心旺盛な感じで目が輝き、従妹たちと農園を駆けまわる姿は頼もしかったです。

 両親が「心に聞いてみろ」や「みんながよくなることが一番」、「上のものは下のものを助ける」といった道徳を諭す場面は、「鬼滅の刃」でもあったように、今日、忘れられていることでもあり、心に響くシーンでもありました。父親役の小林薫氏、母親役の和久井映見氏も言葉に温かさがあって、よかったです。

2.キャステイング

 今回、主役の渋沢栄一を演じるのは、吉沢亮氏。朝の連続ドラマ「なつぞら」での天陽役が記憶に新しいです。薄幸の画家を演じて、好感度高かった俳優さんであり、どういうふうに渋沢栄一の一生を演じ切るのか、楽しみです。また、幕末から明治期に「東の渋沢栄一、西の五代友厚」と言われた経済人五代友厚氏をNHK朝ドラ「あさがきた」で五代を演じたデイーン・フジオカ氏が再演するのも話題です。

 初回で登場し、記事のなかでも吉沢氏が話題にしている徳川慶喜氏を草なぎ剛氏、その側近、平岡円四郎を堤真一氏が演じているのも、その視線の強さとともに光っていました。

 吉沢亮氏は気がつけば役者を11年とあり、高校のころ、母親から賞金100万円のオーデションがある、と言われ応募し、特別賞受賞(賞金はなかったそうですが、事務所へ所属)から役者を志すようになりました。今後は「吉沢亮がでているから」と言われるようになりたい、と意気込みを語っています。

3.幕末から明治とコロナの時代

  渋沢栄一が生きた幕末から明治は、激動の時代でもあり、その時代を生きた人々の価値観ががらりと変わった時代でもあります。栄一は、変化の瞬間を見届けた人であり、自分自身もそれを巻き起こした人でもあります。

 コロナの時代、今の時代との共通点として、吉沢氏は、「今まで当たり前だったことが突然崩れる」といった意味において、幕末と、今のご時世には共通するものがあります、と語られています。確かに、自粛生活での外食抑制やマスク生活によって、今まで当たり前であったことが去年から崩れています。渋沢栄一氏のことをあまり知らないゆえに、その思考や行動を現代に置き換えてみるのも楽しいかも、と思いました。 

 最後に、この変化の瞬間に、観てくださる方に勇気を与えられる作品にしたい、と語られており、現代と照らして観るのも、楽しみな大河ドラマだと思いました。

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#渋沢栄一

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