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わたしの本棚12夜~「臣女」

吉村萬壱先生の作品は、発想がぶっ飛んだいたり、狂気を書くのがすごくて、不穏な出来事にびっくりしたり、感心しながら読んでしまいます。映画でいえば北野武監督の作品のような、エロとグロが飛び散った世界、毎回着地にひやひやします。毎年、大阪女性文芸賞の贈呈式に玄月先生と来賓として来てくださり、的確な選評をまじえた素晴らしいスピーチをしてくださいます。その穏やかな温かい人柄からは想像つかない世界を描き、驚嘆と感動すること多いです。

☆「臣女」吉村萬壱著 徳間書店 1700円+税 

 浮気をしていて、妻との仲が冷めていた主人公の私。ところが、ある日、妻が巨大化してしまい、身長5メートルになり、家を壊してしまうほどに。詮索してくる同僚や周囲の奇異の目、母親さえも助けにならず、ひとりで介護に奮闘することになる私の行きつく先は、極限の夫婦愛ともいえる行為。島清恋愛文学賞受賞の作品です。

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