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能登半島地震チャリテイ上映会~西大寺~


 5月1日に奈良県西大寺で行われたイベントに参加しました。
 友人が主催者の小林さんとJAL勤務時代の同期だったそうで、一緒に観にいきました。会場となった西大寺商工会議所は、100名の定員を超えるという盛況でした。4月17日の時点で、17名しか集まっておらず、それから2週間あまり、東奔西走されたそうです。誰かのために、被災地能登半島のために、一生懸命な主催者と監督。二人の女性の姿は、心に響きました。

 石井かほり監督が2015年に撮った能登半島が舞台のドキュメンタリー映画「一献の系譜」を上映後、監督が登壇し、震災後に単独で能登に入り、その目で見た現状とこのチャリテイ上映会への思いを語られました。
 監督の真摯な姿、時折、涙を浮かべ、熱い思いを語られ、会場からはもらい泣き、すすり泣きが聞こえました。


 「一献の系譜」は能登の杜氏を追ったドキュメンタリー映画でした。
職人の世界、というか、わたしの知らない世界で、静謐な画面に魅入ってしまいました。中学校を卒業すると、強制されたわけではないけれど、能登の一部の農家の男たちは、農作業をし、冬になると家族と離れ、酒造りの出稼ぎへ行きます。一日も休みなく、寒く、朝が早い厳しい環境の下、技を究めた名人四人衆、「能登杜氏四天王」と呼ばれた男たち。そんな職人の物語です。
 そして、今、その流儀を受け継いだ現役の杜氏たち。彼らの葛藤、現代の問題点を追ったドキュメンタリーでした。

 監督が撮影で能登に滞在したとき、温かく迎えてもらった話などから始まり、今、自分にできることはと考えたときの行動でありました。報道されない困難さ、もどかしさが伝えられ、まだ断水の地域があり大変な状況であることも。

 久しぶりに元気に友人と会えて嬉しく、また、二人の女性の能登のためにという誠実な思いを聞け、厳かなドキュメンタリー映画に魅了された、初めて訪れた綺麗な街西大寺での上映会は、心に残るものとなりました。

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