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わたしの本棚105夜~「隣の駅が見える駅」

 この春、ご恵贈いただいた句集です。鮮やかな黄色が綺麗で、ぱっと目をひく装丁です。甲南高校国語教師をはじめ、元船団の会副代表などのたくさんの顔を持つ著者の第三句集です。帯に~平成を駆け抜けた「船団」時代を総決算。初夏というよりは「惜春」を思いたい。初秋の風を身にうけながら「夏の果て」に心を寄せて~とあります。

☆「隣の駅が見える駅」塩見恵介著 朔出版 1800円+税

あとがきによると、句集のタイトル「隣の駅が見える駅」は、神戸の阪神電車にはこのような駅があって、いつも私は隣の駅を見て電車を待っている~からだそうです。第二句集から13年の間の俳句を自選し、四季で区切らず、前期(4月のはじめ~8月のはじめ)、後期(9月のはじめ~3月のはじめ)で区切っています。好きな5句です。

☆飛魚を鎖骨に飼っている女

☆薫風や私の炒飯は無敵

☆お布団を干してあしたのつくり方

☆福耳を祝福しあう雪うさぎ

☆燕来る隣の駅が見える駅

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