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青いりんごであれ

 久しぶりの更新になります。読書ではなく、今日は素敵な図書館のことです。中之島の街並みは好きで、そんな中、またひとつ、好きな場所ができました。

 先日、「こども本の森、中之島」に行きました。コロナ禍で、予約がとりにくく、時間と人数制限あり、また、追跡調査のアプリへの協力もありでしたが、大人がいても楽しめる、とても楽しい空間でした。

 2020年7月にオープンした、安藤忠雄さん設計のこども向けの図書館です。図書館といっても、絵本と図鑑が多いです。癒されます。安藤忠雄さんの寄贈だそうで、館内は明るい色調のなか、小さな椅子以外特別なものはないです。玄関横には、青いりんごのオブジェです。

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安藤さんの言葉に、「青いりんごであれ」というのがあるそうです。

「りんごはいつまでも青くなければならない。『あの人はいつまでも青いな』というようにみんな青いことを嫌がるが、私はいつまでも青い方がいい。成熟しないでいたい。青いりんごであれ。」

そして、青いりんごのオブジェの横にはメッセージがありました。

 サミュエル・ウルマンは「青春の詩」の中で、青春とは人生のある期間ではない、心のありようなのだ、と謳いました。失敗を恐れることなく困難な現実に立ち向かう挑戦心。どんな逆境にあろうとも、夢をあきらめない心の逞しさ。身体・知性がいかに年を重ね、成熟しようとも、この内なる若さをさえ失わなければ、人は老いることなく生きられるというのです。いつまでも輝きを失わない、永遠の青春へーー目指すは甘く実った赤リンゴではない、未熟で酸っぱくとも明日への希望に満ち溢れた青りんごの精神です。 

安藤忠雄 

 中之島の他、遠野、神戸の安藤氏が寄贈した図書館にも青いりんごあるそうです。友人の話では、神戸の青いりんごは、海に面しているそうです。中之島は堂島川に面していました。

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たくさんの本。目映りしそうですが、12の分野に分類されていました。

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未来はどうなるでは、過去の歴史を学ぶべく、歴史漫画や偉人たちの本や漫画も。

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名誉館長を務める、山中伸弥氏のこどものころの本棚の再現だそうです。三国志などの歴史書やSFものもありました。氏が出版した本も置いてました。

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わたしが一番好きな本棚は、やはり、自然とあそぼう、の分類で、いろんな図鑑に癒されました。野の花、石、植物図鑑、天気、くも、山、海・・・。

 安藤忠雄氏は、17歳でボクサーとなります。そののち、独学で建築を学び、世界へと羽ばたくわけですが、心残りは、読書を十分にできなかったことだそうです。それで、こどもたちへの贈り物として、各地に図書館を寄贈することを思ったそうです。現在、全身癌を患い、五つの臓器を摘出されたそうですが、寄贈は続いています。そして、そこは大人が訪れても十分に楽しめるとても素敵な空間でした。

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