6月の晴れま

今はただ蝉の幼虫 丸まって眠り込みたい6月の晴れ

土に還るまでの過ちふくすうをたばねて昏睡、こんすい、 不覚

もとめても塩ばっかりだ こんなにも塩しかなくてやさしくないよ

ぐらぐらの意識のなかでまざまざとあざやかなつみ ここは 何処なんだ

銀色に染めたい爪でわたくしは元から何者でもないのです

一人称だけで過ごせばはつなつはまた置き去りにしてくれるでしょう

抜け殻を残すときには羽があるはずだったのに足掻いてるだけ

/とわさき芽ぐみ 2018.6.14

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