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噛みついたら離すな

さっそくだが、私はフリーターだ。
だけど、この生活に満足している。
自分の持ち時間が増えて、心を優先できるようになった。
おかげで生活にも明るさが出始めてきた。

激動の新社会人生活

さかのぼる事、2020年4月。
私は不格好なリクルートスーツを着て、大企業の入社式を迎えていた。
当時を思えば、中身のない少年がよくあんな立派な会社に入れたなと驚く。
働くことに対して何か思いがあったかと聞かれれば、NOだ!
なんとなく新卒採用の時期が来たから、何となく皆と同じようにスーツを着て、面接をこなすように受けた。
配属された部署では、雑用から始めました。
覇気のない私に有り難い天罰が下ったのはこの時だった。
厳しいくも優しい先輩にたくさんお叱りを受けた。(魁男塾並みに厳しい体育会系の部署配属でしたw)
でもまだ大人になり切れていない私は、素直に聞き入れられなかった。
それまで苦労という苦労をしてこなかった私は、出来事の表層しか見えてこず、心身ともにどんどん追い込まれていった。
時には生きている心地がしなかったほどに苦しかった。
頑張ろうと思っても、何を頑張ればいいのか分からない。
負のサイクルは当然私のタイミングなど待ってくれるはずもなく、次々に発動していった。体感としても良くない状況であることはわかった。
そんなとき、心の糸がプツリと切れる音がした。
朝起きはするが、一睡も寝た気がしないような感覚でした。
これまで感じたことが無いあの感覚。
休みを取り、病院に行ってみた。

もうどうにでもなれ

診断結果は、うつ状態・ADHD・ASDとか色々だった。
未だにどれが正解かは分からない。
そんなのどうでもいい。
とにかく一度、私は大きくて意図しない挫折を味わった。
当時を振り返って思うのは、本当の悔しさは、周りの人に恵まれなかったことではなく、あの時自分の意思が一ミリもなかったこと。
来た波に流され、その日暮らしのような生き方をしていた。
おかげで満身創痍。
そんな激動の社会人ビギナーライフ2年間が終了した。

筋肉痛の話

話は変わるが、筋肉痛ってあるよね。
筋肉痛とは、運動によって傷ついた筋肉の線維を修復しようとするときに起こる痛みです。
筋肉は、傷つき、修復に必要な栄養を取って、休養をすることにより大きくなる。これは人間の成長も同じだと思うんです。
悲劇を悲劇のままにするのは簡単だけど、私はそこから学びを得て、改善を重ねながら大きく成長していきたい。
前回の敗北の根本は、自分の意思(どんな人間でいたいか、どういったことに喜びを感じられるか、核となるものはなんなのか)を持たずに、無責任に選択を繰り返したことにある。
だから、時間はかかってもいいから、そんなものを探す修行をしている。

新しい始まり

会社を辞めて、プログラミングを学習できるオンラインスクールに半年間通い、その経験を活かして、今は子供たちにプログラミングを教える講師をしています。心の底からくる喜びを感じられる有り難い仕事です。
子供たちの下校時間に合わせて、教室を開校するので、午前中時間があります。
その時間を使って、4月から清掃・調理補助のアルバイトも始めました。
初めての事ばかりで大変だけど、全ては学びであると思うので、日々修行だと思って取り組んでいきたい。
自分の心の底からくる成長実感を噛みしめながら、悔しい事もあるけれど、天に与えられた尊い道を歩いている。

実体験から会得した私の核

以上のことからもわかる通り、私は成長実感オタクである。
他者の評価よりも自分の中の成長をじっくり楽しめる人間だ。
そういった自分に気づかせてくれたのは中国古典の論語です。
会社を辞めて途方に暮れていた時、本屋で手に取ったのがこの本。
読み進めていくうちに、自分のこれまでの過ちに気づかせてくれたり、社会人として必要な基盤について見識を深めていくことができた。
今の自分を形成しているのは、こういった一期一会から自分が実生活での実践を経て、会得していったものだ。

今はデジタル技術が発達していて、ネットで調べればすぐに正解が分かる世の中ではあるが、私は実体験から採取できる自分なりの正解(納得)を見つけていきたい。それが私の哲学だ。

私が大きな学びを得た論語を定期的に配信しているので、よかったら覗きに来てみてください!


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