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エクアドル旅行記 3日目/12日間 ガラパゴス

ホテルのバイキングで美味しい朝食を頂き、3日目スタート。甘くないバナナをバナナの葉で巻いて蒸した料理、何と呼ぶのか分かりませんが美味しかった。空港までホテルのバンが送ってくれた。爆音でスペイン語の音楽が流れていて、面白かった。

空港に着いて航空券を発券したら、ガラパゴス諸島入島手続きのカウンターへ。入島料は200ドル。ガラパゴスの環境を守るため値上げが検討されているらしい。
その後、ガラパゴス諸島へ行く人専用の荷物検査へ。ガラパゴス諸島はその自然を大切に保護していて、植物や果物などの持ち込みを厳しく制限している。私の前の人はスーツケースに何か入っていたようで開けさせられていた。荷物検査が済むと、チャック部分に緑色のタグが取り付けられ、荷物は開けられなくなる。このタグはガラパゴスのホテルで切ってくれた。

ガラパゴス諸島行の飛行機は約1時間くらい。高度が下がり島がいくつも見えてきて、私は興奮を抑えきれなかった。機内は皆そのような様子で、高ぶりが伝わってきた。バルトラ島に飛行機は到着。晴天の滑走路に降り立ち、荷物受け取りのため地上を歩いて建物内へ。荷物受け取りは犬のチェックを終えてから。荷物の上をちょこちょこと歩く犬が匂いを嗅いでいた。

出口では沢山のガイドが名前を持ったプレートを持って立っていた。大柄で陽気な男性ガイドWさんの前を私はキョロキョロしながら通り過ぎたらしく、無事に合流してからいじられた。
まずは空港から20人ほど乗れるバンで移動し港へ。バンの中であまり英語が達者でない私に、Wさんが裏紙にこれからの4日間の日程を書き込んで、ツアーの情報を教えてくれた。ありがとう。まだメモを残しています。
港に着くとぐるっと椅子が一周している30人ほど乗れそうな屋根付きの大きなボートに乗船。ボートで5ドル(くらいだったはず)を払わなければいけないが、私はツアーに組み込まれていたので支払いなし。皆のスーツケースや大きな鞄は屋根の上に。落ちないのかしら…大丈夫…と少し心配に。ボートはガラパゴス観光の拠点となるサンタ・クルス島向けて出発。

ガラパゴス観光には色々な手段があるが、私はSちゃんにサンタ・クルス島を拠点に様々な島を4日間回るツアーを組んでもらった。1日目はサンタ・クルス島。島に着くと、運転手付きの車が待っていた。贅沢にWさんにマンツーマンでガイドしてもらう。

初めに向かったのが島の中心付近にある"The Twins"というマグマの影響で出来た大きなホール2つ。ブラタモリ的な気持ちになってどうやって出来たのか質問してしまった。向かいの崖まで100mほどある。スケールが大きい。
その次は少し移動して溶岩でできたトンネル。途中非常に狭い隙間を這って通り抜ける。あそこをマグマが通り抜けたと思うと、凄いわ。

続いて、楽しみにしていたゾウガメ保護区へ移動。見学施設へ向かう道の途中、両脇では既に何頭ものゾウガメがむしゃむしゃ草を食べていた。Wさんがスペイン語の勉強と言って「derecha!cuatro!(右に4頭目!)」とゾウガメを見つけるたびに叫ぶ。おかげさまで左右と10までの数字は覚えられた気がする。
ゾウガメの見学施設では長靴に履き替えて、美味しそうに草を食べるゾウガメたちを眺めながら散策。Wさん曰くゾウガメはE.T.のモデルなんだそう。確かに動きや顔が似ているかも。ゆっくりと動く彼らがとても愛おしかった。お決まりの甲羅にも入った。
見学施設でご飯を頂く。3時くらいになっていたのでお昼ご飯が美味しすぎた。ご飯を狙ってフィンチが近くまで寄ってきて可愛い。このフィンチがダーウィンが進化論を唱えるきっかけになったあの有名な鳥だ。

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満足したわ…と思って少し疲れが襲ってきていた私をよそに、車はサンタ・クルス島南部の町、プエルトアヨラへ向かう。荷物をホテルに預けてからチャールズ・ダーウィン研究所へ。運転手さんとはここでさようなら。
研究所の入口付近で早速ウミイグアナと遭遇。この時はわあああ!これが!あのウミイグアナですね!!と思ったけれども、人の慣れというものは恐ろしいもので、毎日見ているであろうWさんは猫や犬と変わらないように見ていた。
研究所内に入っていくと道の上に大きく枝を伸ばした木が。珍しい木だ…と思って見ていると、Wさん「これは"Poison Apple"」とのこと。その後、「食べる?日本人は死なないよ」といじられる。ゾウガメやフィンチは食べても大丈夫らしい。環境に適応しているのだ。日本人は無理です。

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研究所では、ガラパゴス諸島の野生に放つまでの数年間、ゾウガメの子どもたちが大事に育てられている。とても愛おしい。直径10cmほどのミニサイズから、数10cmのサイズまで。元気に育っておくれ。
ロンサム・ジョージを見られたのは嬉しかった。温度管理された部屋で剥製となって展示されていた。彼はピンタゾウガメの最後の一頭とみられている。生きているうちに来たかったなぁ……。人間だっていつかは保護される立場になるかもしれない。そんなことを思いながら見つめていた。

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研究所内にはリクイグアナもいた。歩き疲れてそのまま寝そべっていたロミオくん(隣の敷地にいるのは彼女のジュリエットらしい。後日Sちゃんが教えてくれた)が面白すぎた。今、写真を見ても笑える。イグアナは尻尾を引きずって歩くので、歩いた所に線ができる。

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見学を終え、ホテルへとWさんと歩き出した頃にはもう空は夕焼けになっていた。にも関わらず、知り合いと途中で楽しく立ち話をしてしまう南米タイムが流れるWさん。おい。
途中でアシカを発見!ここでもテンションの上がった私はWさんにアシカとのツーショットを撮ってもらう。彼らは海から上がって、港で普通に寝そべっている。これも島のいつもの光景。
ホテルまでWさんが送り届けてくれて、お別れ。長い半日だったが、陽気で親しみやすいWさんだったから最後まで楽しめたのだと思う。

サンタ・クルス島で宿泊したのは、Grand Hotel Lobo De Mar。Sちゃんがホテルの男性スタッフに「私の友達が1人で行くから色々と頼むね」と言ってくれていたおかげで、毎日「明日のツアーは何時出発?」とフロントに聞く私に親切に対応してくれた。

夕食はホテルのレストランでさくっと済まそうと思ったが、予約しておかないと駄目とのことで、外に出てみた。沖縄の国際通りのような観光地感。道行く人を眺めながらジェラートを食べた。

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