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新入社員研修を終えて

2週間にわたる新入社員研修が無事に終わりました。その中で学びが色々あったので、そのうちの1つを簡単に書きたいと思います。

お互いの違いを認識する

新入社員研修はオンラインでの実施となり、一方的な座学だけではなく、お互いに対話や議論をするような場面を多く設けていました。
その中で、アイスブレイクや議論を始める際に、円滑に進むようルールを設けることがありました。

それは、「発言者に対し共感レベルを伝えること」です。

一人ずつ意見を出していくワークをした際に、発表者の次の人が前の人の発言に対して、「どのくらい共感できたのか5段階で伝えてもらう」ようにしていました。
共感は1つの例ですが、レベル5は「自分も同じ経験や意見を持っていてとても共感できる」、逆にレベル1は「全くその視点は持ったことがなかった」という具合です。

他者の話をただ聞くのではなく、自分の意見や考えと違う点を認識し、どう違うのか、どう感じたのかということを考え伝えてもらうことで、お互いの理解を深めたいという意図がありました。

議論の前には必ず対話が必要だと思います。議論は何かを決めることであり、対話はお互いの違いに気づき受け入れ、新たな視座を得ること(中原,2018)です。

お互いの違いを認識し受け入れるためにも、相手の意見に対してどのレベルで感情をいただいたのかを伝えることは、新しい視座を得る1つのきっかけになるではないでしょうか。

やってみると意外と盛り上がっていたので、新入社員以外の研修でも試してみようかなと思いました。

参考文献:中原淳, 中村和彦 (2018) 組織開発の探究: 理論に学び, 実践に活かす ダイヤモンド社



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