"普通そうで普通じゃない"「彫刻の家(ピーター・メルクリ,1992)」[建築アルバム]

画像1 スイスの南部、イタリア語圏にある小さな町ジョルニコ。彫刻家ハンスヨーゼフソンの作品が展示されている数多の建築家を魅了している小さな美術館。一時間に数本しかない電車で駅まで行き、その後バスに数十分揺られ、やっとこの雄大な自然に囲まれた町に着きます。
画像2
画像3 しかも、この美術館は、来訪者が町に一つしかないカフェに鍵を借りに行き、見終わったら返すというシステム。 ものすごいRPG感です。
画像4
画像5
画像6 トップライトがあり、高さが異なるけれど幅が同じ部屋が続く構成は一見シンプルだけど、周辺の風景との関係性や光の状態、素材感等、あらゆるものが濃密に考えられた建築です。
画像7
画像8
画像9 彫刻のための建築なのか。建築のための彫刻なのか。はたまた、この建築が彫刻なのか。 おそらく、それらが合わさることによってこの空間そのものがあり得ているのだと感じさせられました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?