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バーチャル駅伝に学ぶ好業績組織の条件

皆で共通の目標に向かって、お互いのがんばりを目にしつつ、励まし合いながら進めば、成果は自ずと上がるもの。よほど斜に構えた人でなければ、このことを否定する人はいないと思います。

先日、コロナ禍で有志の仲間同士(しかもTwitterで知り合った人たちばかりであり、直接対面したことは無いゆるいコミュニティ)で、バーチャル駅伝大会が企画され催されました。

素人さんも、ガチのランナーさんも、運動不足解消に取り組むファンランナーさんも関係なく、皆で同日に走った距離をハッシュタグをつけて報告し、参加者全員の走った距離を加算して合計距離で目標を目指すというシンプルなものです。

これが盛り上がりました。200kmの目標に対して、終わってみれば300kmに到達。150%達成です。

コミュニティの部長さんや広報さんたちの超絶コミュ力と、皆のマキコミ力がすごいということもありますが、それだけではない理由があるように思います。いや、あるのです。

ゆるコミュニティで150%の目標達成に至った背景

好業績チームに共通するたった3つの条件があります。

①目標が明確である
②プロセスが共有されている
③信頼関係がある

この3つが実際にあったからではないかと思います。

皆で200kmを目指すよー!と、繰り返し部長さんたちが皆に告知していたし、前日~当日にかけて「本当に達成するかな?」と不安も素直に吐露していたり、そんなこんなを"ゆるコミュニティ"のメンバーはきっと何度も目にしていたと思います。そう、「みんなで目標200km走破する」という目標がみんなの頭と心に刷り込まれていたのです!(①目標が明確である、達成!

当日は、Zoomで早朝から決起集会(オンラインで初対面の人もいる)を参加できる人だけ参加し、そしてスタート。時間が経過するにつれて、ハッシュタグで報告されるそれぞれの走行距離。「お、●●さん、もう走っている!」「××さん、★㎞も走ったの!?」と、皆のがんばりがものすごく見えるのです。これは負けてられないぞという気持ちにもなりますし、皆で目標を一緒に目指している感覚になります。途中、「あと50km足りないかも...」というコトバを見て、さらに走るメンバーもいたでしょう。(②プロセスが共有されている、達成!

ゆるコミュニティのため、全員が全員のことをお互いのことをそこまで知っているわけではないです。けれど、皆さんお互いが悪い人たちじゃないよな、とは感じていたでしょうし、同じ目標を目指す仲間感もあったと思います。何より部長さんや広報さんたちが、しっかりと当日に至るまでに、がんばった人をピックアップして賞賛したりしてくれたことも大きいです。リーダーシップを発揮しつつ、メンバーどうしをつないでいく感じ。少なくともほとんどの人がお互いに知らなかったとしても、部長さん広報さんたちのことを信頼している人は多かったのかな~と思います。(③信頼関係がある、達成!

目標達成以上に、久しぶりに誰かと一緒に走った感覚や、ランニング楽しい!という感じを共有できたのが嬉しかったですし、打ち上げ(Zoom)も含めて、共通の趣味仲間が新たにつながれたというのも嬉しかったです。

というわけで、「#元気蘭ラン部」の首謀者を紹介しておきます!ハッシュタグつけて、気軽にご参加ください♪

↓部長のまりこさん

↓広報のとみっこさん

ふと感じた「会社でこれができない」理由とは何か?

多くの会社、職場、仕事の場面では、なぜかこうした「夢中になれる楽しさ」のようなものが生まれづらい。その原因は何なのか、ということをボンヤリとだが考えてみることにしました。

先ほどあげた3つの条件のいずれかが欠如している、または一つも無い、という状態はやはりうまくいかないでしょうね。

①目標が明確ではない
②プロセスが共有されていない
③信頼関係がない

想像しただけで、最悪です。仕事楽しめない!
もう少し深く可能性を考えてみることにします。

評価がつきまとうから?

仕事には報酬が関係します。報酬は評価が関係します。どうしても評価を気にしてしまいがち。評価を上げるために働いていると感じたら、やっぱり仕事への楽しさは半減してしまいそうです。

利害関係があるから?

損得勘定がはたらくこともあるかもしれません。利害関係が発生すると、信頼関係を築くことが案外難しい。そのためにはある種の「利害の一致」が必要なのかもしれません。ただそれは、もしかすると「目標が明確になっていない」ことや、共通の目標を目指すことに合意できていない"そもそも"の状態が問題ではないでしょうか。

役割が明確になっていないから?

役割が明確になっていないと、自分がどこで力を発揮したらよいのかがわからないですし、どこで評価されるのかも分かりづらいものとなります。
役割が明確でないと、それぞれの個人の目標も明確にすることができません。ひとりひとりがリーダーシップを発揮するには、自分事(ジブンゴト)になるよう責任範囲を決めることも大切になりそうです。

貢献できていないと感じるから?

チームへの貢献ができていないな...と感じているとしたら?それはたぶん、マネージャーや同僚からの声がけが不足しているのかもしれません。
「ありがとう」「よくやっているね」「助かったよ」というような些細な声がけがあるだけでも、自分は役に立っているんだという気持ちが芽生えます。もちろん成果が出るようにフィードバックをしながら、うまくガイドすることも大切ですけれど。

目標が複雑だから?

目標が複雑怪奇になって、目指すべき指標が盛りだくさんにあり過ぎる状態とかは、目標が明確な状態とは言えなさそうです。目標をたくさん立てすぎて、どれも中途半端になるということも。やはり大きな共通目標はシンプルかつ明確にして、共有することが大切になりそうです。

声かけなどコミュニケーションが不足しているから?

やっぱり一人一人が勝手に孤独にがんばって、他人は他人、自分は自分、という状態ではシナジーが生まれないものです。関係性の質を高めることが、結果として生産性を高めるという基本を忘れてはいけないですね。そういった意味で、やはり常日頃からのポジティブなコミュニケーションはものすごく大切ですよね。

自分の会社はどうでしょうか

自分が仕事楽しめていないな、と感じているなら、3つの好業績条件が欠落していることが考えられますよね。

今回はサークル的なゆるいコミュニティでのちょっとしたバーチャル体験から、考察をしてみましたが、職場の組織でも案外共通点は多いと思います。

イキイキと、夢中になって楽しく働ける人と組織を増やして行きたいな~と、改めて思ったのでした。

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