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エッセンシャル思考を身に付けるための第一ステップ【選択の権利を取り戻す】

こんにちは!



最近社内向けに学習の機会提供としていろんな情報を発信しています。

その中で、エッセンシャル思考という本についてまとめていたので、そのまとめをお話ししていこうと思います。

エッセンシャル思考は、シリコンバレーのコンサルティング会社CEOのグレッグマキューンという方が書いた思考法に関する本です。

本書では、最小の時間で成果を最大にするために何を重視して、どう行動すべきかが書かれています。

内容をざっくり言うと、『僕らが日々行っている仕事のほとんどはやらなくてもいい無駄なものばかりであり、その無駄なものに力を入れすぎていて、本当に力を入れるべきことに十分に取り組めていない。だから無駄なものを見極めて大事なことに力を注いで成果を最大化していこう』

という感じのことが書かれています。

そして最小の時間で成果を最大にするため=エッセンシャル思考を身に付けるために重要なこととして、三つのポイントが挙げられています。

それは

①選択

②ノイズ

③トレードオフ

です。

一つ一つ詳しく見ていきましょう!


①選択


一つ目は選択です。

この選択はエッセンシャル思考の第一歩となる重要なポイントで、本書にはまず、「選ぶ力を取り戻そう」と書かれています。

「え?選ぶなんて毎日やってますけど…」

なんて声が聞こえてきそうですが、実は私たちはそもそも選択を行えていません。私たちは選択をしている「つもり」になっているのです。

なぜそんなことになってしまうのか?説明していきましょう。



選べるのに選ばない人たち


私たちは日頃選択をしているように見えて、実はそもそも選択をしていません。選んでいるつもりになってしまっています。

それらしく選択肢を揃えて選ぶ「ふり」をしていますが、自分や世間一般の常識にとらわれて選択を行っています。

なのでその選択は自分が本当に選びたかったものではありませんし、自分ではなくて周囲や上司が喜ぶものでしかないかも。

はたまたみんながこうやっているからこうしようという、選ぶと見せかけて思考停止に陥っているかもしれません。

もしくは自分なんかができるわけがないと、自らの可能性を低く見積もってしまい、チャレンジすることを諦めているのかもしれません。

このように、自分の価値観に従って主体的に選んでいるように見えて、実は自分の間違った固定観念や、周囲の価値観に従って客体的に選んでいるのです。

ではなぜそのような選択を行ってしまうのでしょうか?



学習性無力感により、人はいつしか選ぶ力を手放してしまう


選ぶ力を手放してしまうその背景には、学習性無力感の影響があります。

マーティンセリグマンとスティーブマイヤーの実験が有名ですが、ジムクイックさんのリミットレス・超加速学習という本にわかりやすい例えがあったのでそちらから抜粋します。

杭につながれた若いゾウを思い浮かべてほしい。

そのゾウは赤ん坊の頃、杭を引き抜く力がなかったのでやっても無駄だと学び、じきに努力するのをやめてしまった。
成長すると杭を引き抜くのに有り余る力と強さを身につけたが、赤ん坊時代の学習から、ロープと脆い金属というなんでもないものにつながれたままでいる。
心理学では、この状態を「学習性無力感」と呼ぶ。

僕らのほとんどはこのゾウのように振舞っている。どこかの時点でこのゾウのように「杭が抜けない」ことを印象づけるような経験をし、それ以来自分のポテンシャルに対する固定観念が定まってしまったのだ。

学習性無力感とは、長期にわたってストレスや自分がコントロールできない環境に置かれた時に、自分の能力を過小評価してしまい、本来は努力でできるようなことでも、挑戦する前にできないと決めつけてしまって行動を起こさなくなってしまう現象のことです。

この現象は、それまでの過去の体験で、周囲からレッテルを貼られたり、失敗を経験して立ち直ることができなかったりという、「自分の能力は低い」という固定観念を抱くことから始まります。

その固定観念を植えつけるのは、親であるかもしれません。友達や先生であるかもしれません。会社の同僚や上司であるかもしれません。

間違った固定観念を身につけてしまうと、学習性無力感に陥り、いつしか選ぶことを放棄してしまうのです。



選ぶ権利を手放すことは、他人に自分の人生を決められるということ


以上のように学習性無力感から人は選ぶ力を手放してしまいます。

そうなってしまうと、本来は自由に選べるはずの選択肢を考えなくなるのです。

「私は計算が苦手だから」

「頭が悪いから」

「マネジメントには向いていないから」

周囲からの声や自らの声による間違った固定観念に縛られて、自分の可能性を狭めてしまいます。

しかし、本人が望めば、選ぶという権利はいつでも行使できるのです。

エッセンシャル思考を身に付けるためにまずは、選ぶ権利を取り戻しましょう。選ぶ権利を取り戻し、自分にとって価値のある選択をしなければなりません。

選ぶ権利を手放すということは、他人に自分の人生を決められてしまうということです。選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないということを忘れないでください。



ちょっと長くなってきたので、今回はこの辺で。

続きはまた次回お話しします。

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