見出し画像

カフェが廃業しやすい理由3選【第2弾】

こんにちは!



前回投稿したカフェが廃業しやすい理由がちょっと好評でしたので、今回は第二弾と称して、前回伝えられなかった廃業しやすい理由をお話ししていこうと思います。

飲食店の廃業率の中でも、カフェはトップクラスに位置します。

廃業率でいうと…

1年目で約3割、2年目で約5割、なんと3年目で7割が廃業すると言われています。

飲食店によってこの廃業率は変わってきます。例えば、焼肉店やフレンチレストランは廃業率はカフェより低めだったりもします。

カフェって結構リスクが高いんです。

しかしそんなにリスクが高いにもかかわらず、カフェを開業しようとする人は後を立ちません。しかも多くの人が、そこまで勉強もせず、中途半端なスキルを持った状態で開業しようとします。

何も装備を持たずに、富士山登ろうとしているようなものです。

そんな人たちにぜひ知っておいて欲しいと思い、今回もまた、廃業しやすい理由についてお話ししていこうと思います。

というわけで、理由は以下の三つです。

①良い人材が集まらないから

②売り上げの天井が低いから

③オーナーに癖があり、人がすぐに辞めてしまうから

それでは詳しく見ていきましょう!



①良い人材が集まらないから


これは私がカフェに10年以上勤めてきて感じたことです。

カフェにはなかなか良い人材が集まりません。

そもそもカフェという業態は専門性に欠けます。フレンチや寿司などの専門料理店とは違い、ストレスも少なく、学ぶべきスキルもそう多くなく、ゆったりとおしゃれに働けるイメージをみなさん持っているかと思います。

ざっくり言うと、そこそこ楽に働けるし、カフェで働くのはコンビニなどに勤めるよりも体裁が良いという印象をたくさんの人が持っています。

なので、志や向上心がそんなに高くない人が集まりやすい職場でもあります。

なので、「この業界で名を馳せてやるぜ!」とか「お客様に最高のサービスを!」的な感じで野心や高い目標を持った人はそうそう現れません。そういう本気の人たちは専門料理店やホテルに行き、より高いレベルで自分の技術を磨こうとします。

というわけで、向上心低めの人たちが集まりやすいのがカフェの特徴です。

育てればいいじゃん!という人もいるかもしれませんが、育成するのにも相当のスキルと手間が必要です。コーチングとマネジメントのスキルをしっかりと学んでもない限り、厳しいでしょう。

カフェで社員として、もしくは店長として働いている人でも、特に目的もなく働いている人もいたりするほどです。

このように中で働いている人のレベルが安定しないと、チームとしてのレベルも上がってきません。チームの力は売り上げをとる力に直結しますので、それが低いということは、廃業するということにつながってきます。



②売り上げの天井が低いから


二つ目は、売り上げの天井が低いからです。

カフェといえば、コーヒー1杯で何時間も滞在というイメージがあると思います。

最悪デザートを頼んでくれますが、それでも客単価は1,000〜1,500円くらいです。実際カフェの客単価は1,000円超えるか超えないかという感じです。

さらに、お客様は長居するので席の稼働率もそう高くはなく、非常に売り上げが取りづらい業態ではあります。

せいぜいランチタイムで回転させればある程度売り上げはまとめて稼げますが、毎日のランチってそんなにお金をかけられませんよね?なので価格の幅にも限界があり、なおかつランチメニューはサービス的な側面もあるので儲けも少ないのです。

デザートでバズったりできればいいですが、そうでもない限り、売り上げをあげるのは非常に難しく、売り上げの天井が低い業態となっています。

さらに、売り上げの天井が低いことで、売り上げが下がると赤字になりやすく、客数が減った時に一気に廃業に追い込まれてしまいます。



③オーナーに癖があり、人がすぐに辞めてしまうから


求人誌にいつも載っている個人経営のカフェ、あなたの町にもありませんか?

個人的な意見ですが、個人経営のカフェのオーナーは変わっている人や、勉強していない人が多い印象です。

こういう個人店のオーナーは、何かしら一つのスキルに特化している場合が多く、インテリアのセンスがあったり、調理技術が高かったり、コーヒーの知識が豊富だったり、もしくはサービス力があったり、現場での実務的な動きに関しては能力が高い人である場合が多いのです。

まさに名選手だったという人です。

しかし、名選手、名監督にならずという言葉もある通り、カフェのオーナーになると力を発揮できない人が非常に多いのです。

個人店のオーナーは、経営や人を動かす、育てるということができなかったり、それどころか自分を抑えられずに感情的になるひとも多く、パワハラがすごかったりする人が多いです。

結果的に、人が長続きせず、すぐに人が辞めてしまう印象です。

そうなると人が安定せず、オーナーのストレスも非常に高くなり、本来持っていた技術力すら活かせなくなってしまい、お客様の満足度は下がってしまいます。

いずれお客様の数は減り、廃業に追い込まれることになってしまうのです。



簡単に見えるものほど、難しい


というわけで、今回はまた廃業しやすい理由についてお話ししました。

理由は以下の三つです。

①良い人材が集まらないから

②売り上げの天井が低いから

③オーナーに癖があり、人がすぐに辞めてしまうから

カフェは外から見ても開業しやすく、楽に仕事ができそうだと思われていますが、決してそんなことはありません。

専門料理店などに比べて、求められるものやルールがそう厳しくなく、自由に見えますが、その自由さゆえに経営、運営していくことが難しいという側面があります。

専門店のように、どんなスキルを極めて、どんなことを学んで、何が強みで、どのようにお客様を満足させていけばいいのか?がはっきりしていない分、力の入れどころがわからず、売る力がどうしてもつけられないのです。

簡単に見えますが、非常に難しい業態です。

しかし、しっかりと勉強して学べば、得られることは他の専門店よりも多いです。

何より、専門性がなく、専門性に頼ることができないだけに、持っているありきたりなスキルや商品というリソースの中から強みを見出し売る力が養われます。

このちからは飲食かかわらず世の中を生き抜く強力な武器となります。

なのでカフェを開業しようとする際はしっかり考えて、楽な道ではないと心得ましょう。



それでは、今回はこの辺で!

この記事が参加している募集

#最近の学び

180,924件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?