#41《登校拒否》母を心を助けたシステム
子どもが不登校になると、母親(子どもの身の回りの世話をしながら成長を見守ってきた保護者)にとって心身の負担がかなり大きいと思う。
幸い私はソコソコ強いメンタルを待ち合わせているため
そんな簡単にはヘコタレナイ。
でもそう思えるのは、
最近になってやっと、別室ながらも再登校に向かっているからだと思う。
不登校に直面してジタバタしてる時は、
少しのことも許せない狭い心になったり、
昨日までの行動が急に虚しくなったりで、
このnoteでも弱音を綴ったことがたくさんある。
そんな不登校に直面し母の日常が激変した毎日の中で、
《これがあって助かった》
と思うことを残しておこうと思う。
1.欠席連絡アプリ
これは現在小5の長女が入学した頃は無かったシステム。
当時お休みする日は、家の近いお友達にお休みする旨を書いた連絡帳を手渡しして、持っていってもらう必要があった。
かなり衝撃的だった。
いや、わかるよ。何百人もいる学校で、毎朝欠席や遅刻などの電話なんて受けていられないのだろう。
小学生なんてなおのこと、色んな事情で欠席や遅刻がありそうだ。
でも、、、連絡帳手渡し?!
お休みって当日の朝に体調不良がわかったりするよね?
連絡帳で???
小学校入学前までの幼稚園時代はアプリで連絡だったし、
私自身が学校というものを卒業して、世の中はITバブルが到来し、職場では一人一台のパソコンでコミュニケーション手段も電話からメールへ、気軽なものならチャットでやりとりし、
そのうち、企業内の公な場面でも専用のチャットシステムで上司との正式なやりとりも完了していた。
そんな便利な世の中のシステムがすっかり定着していた私にとって(いや、『一般の成人にとって』と言うべきか)、
連絡帳に欠席連絡を手書きし、朝っぱらからご近所さんちへ持っていくなんて、
20年くらいタイムスリップした気持ちでしたよ。
そんな圧倒的時代遅れな欠席連絡も、3学年年下の双子が入学する頃にはアプリが定着していた。
今となっては、貴重な連絡帳手渡しシステムを2020年代に経験できてラッキーだったと思えるくらいだ。
本当に笑える。
と同時に、小学校の先生って大変だな。。。と同情する。
ただでさえ多忙なのに、世の中が当たり前に使っている仕事がラクになるシステムも導入されていないだなんて。
さてさて、当時の衝撃を思い出して長くなってしまったが、
そう、アプリ。
このアプリでの欠席連絡にはかなり精神面で助けられていると思う。
もしこれが電話だったら?
ご近所のママさんへ毎日連絡帳渡すの?
・
・
・
気心の知れたママさんが近くにいるなら、まだ連絡帳のがいいな。
電話連絡なんて初回から苦痛だよ。
それが毎日毎日続くとしたら?
もし理解の無い担任だったら?
理解があってもそれを言葉で表現してくれない担任だったら?
いや違うよ、
どんなに心の広い人が電話相手だったとしても苦痛だよ。
子ども本人はもちろんだけど、母親もかなりのダメージをくらってる最中なんですよ。
子どもは横で泣きじゃくってるわけですよ。
そんな中、何て言おうか?どこまで話そうか?そもそも担任は出ないだろうし、その場合は何て言おうか?
もう何日も続いてくると、先生方は何て思ってるだろうか?
・
・
・
もう、こんな余計な気を使わせないでくれ。
まだまだ精神的に戦いはこれからなんですよ。
私の元気を朝から奪わないで。
すみません、全て想像です。
リアルはきっとこんなもんじゃないでしょう。
ダメージ大きすぎます。
アプリで欠席連絡。
内容は【その他】もあって、自由記述可能。
先生からもお返事が来る。
ありがとうございます、アプリを導入してくれた人よ。
これのお陰で男の子くんに
『いいよ、お休みしよっか。』
と優しく言えました。
2.スクールカウンセラー
夏休み明けには得意不得意を見つける検査をお願いしています。
自分に合わないカウンセラーさんもいると思うのだけど、私の場合は良かった。
良かったと思う理由は上の#20で詳しく書いている。
一言で言うと、
《目安の答えをくれた》
ことが大きく私を満足させたと思う。
その答えに至った理由も納得できた。
こんな、母と子が
“この人はアリだな”
って感じてることが大前提だけど、
こうやって対面で専門家に詳しく相談出来るのはありがたいと思う。
カウンセラーの考えを提示してくれたことで私と男の子くんが目指すところが見えたので頑張ろうと思えたし、
“カウンセラーに相談した”という事実そのものが心を楽にしてくれたし、
男の子くんのとこを深く知ると言う、母としてはありがたい機会を与えてくれた。
やはり、本やネットの情報だけでなく、併せてリアルな接点において“専門家”と呼ばれる方の見解も母の頭の中に入ることでより安心できたのだと思う。
3.登校支援教室
ちょうど今年度から始まったこの教室が無かったら、私たち親子は今頃どうしていたんだろう?
保健室や図書室?
カウンセラーさんのいる相談室?
教室で付き添い授業?
廊下で長時間?
これらの場で男の子くんは前向きになれた?
母は付き添い(校内でもずっと付き添い)で疲れはてない?
教室には入れなくても、毎日登校できたのはこの別室があったから。
間違いない。
男の子くんも私も、この教室そのものの存在に助けられた。
そして、もう一つ!!
この教室を活用できたのは、間違いなくここの先生のお人柄だと思う!!
私は当初からこの教室の先生に大満足していたわけではない。
初めは、
《もっと男の子くんが教室に戻れるように関わってくれたらいいのに》
と思っていた。
登校支援教室に行ってもずっと母子が一緒にいて、
男の子くんに次のステップを促すのは母親で、
そこで勉強を見るのも母親で、
給食の付き添いも必要で、
母の時間はみるみる奪われ、
「ママがいるなら大丈夫」な男の子くんは登校支援教室に慣れてきて、でどんどん遠慮がなくなっていく。
登校支援教室の先生が見てくれたらいいのに。
登校支援教室の先生がもっと関わってくれたらいいのに。
登校支援教室の先生が男の子くんが教室に戻れるように声かけてくれたらいいのに。
ただニコニコと場所を提供してるだけじゃないか。
ずっと遊んでても何も言ってくれないし。
強く思っていたわけではないけど、ぼんやりとこんな風に思っていた。
でも、違った!!
完全に私が間違っていた!!
今となれば、これが必要な時間だったことがわかる。
母親がそばにいて、子どもが自分で“大丈夫”と思えたら自ら外に向かっていく、その過程だった。
その途中、まだ不安の渦の中にいるときに、
まだ心許していない新たな大人がグイグイ背中をおしてきたらどうだろう?
男の子くんにとって登校支援教室が「何しててもいいんだよ」ってあたたかく迎えてくれる場所じゃなかったら、どうなってただろう?
少しでも「頑張らないと行けない場所」だったら、今みたいに一人で行けてただろうか?
男の子くんが毎日一人で登校支援教室に行けるようになって、改めて思う。
ここは、学校内における最後のセーフティネットなのだ。
(人によってはそれは保健室かもしれないし、相談室かもしれないし、ステップ教室かもしれない)
もちろん成人するまでの人生の最後のセーフティネットは親だ。
けど、学校という場においては、この登校支援教室が男の子くんにとっての最後のセーフティネット。
そのネットは広くてあたたかい。
このネットから出て行け!と、上のネットへジャンプさせるようなことは、決してしない。
自らこのネットから出ようとしたときには手を差し伸べてくれる。そんな登校支援教室の先生だった。
そして、その広くてあたたかいネットを作ってくれてる先生に今一番感謝してるのは私だ。
朝、子どもたちを見送ることができる。
自分の時間を自由に使える。
優しく子どもたちの帰りを迎えることができる。
それをさせてくれてるのは、
登校支援教室とその先生である。
4.SNS
男の子くんには申し訳ないが、私は男の子くんの個人的な情報をnoteに書いている。
しかも、長い男の子くんの人生において、きっと詳細を記録なんてしてほしくない内容だろう。
中高生になった男の子くんにバレたら壁に穴をあけられそうだ。
今のうちに謝っておこう。
ごめんね。
でも母は、自分の心のバランスをとるために、吐き出す場所が必要だった。
考えを整理したかった。
やってる努力を何もなかったことにしたくなかった。
誰かに聞いてほしかった。
仲間が必要だった。
そして、もしこの記録が誰かの役に立つなら幸せだ。
身近なお友達が見ているSNSにも、時々状況をアップした。
一応、残らないかたちで24時間だけ。
直接男の子くんの解決に繋がる行為ではないけど、
私の気持ちは随分と楽になった。
noteでは冷静に振り返ることができたし、たくさんの仲間がいて一緒に頑張る励みになった。
他のSNSでもリアルな友人がサポートしてくれたり、声をかけてくれたり、気にしててくれる、
不思議だけど、それだけで肩の荷が下りる気持ちだった。
SNS以外は保護者にはどうしようもないことだけど。
学校側は是非取り入れてほしいと思う。
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