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『脳卒中リハビリ闘病記 -生意気になった近頃の子供?-「Reborn」-』

前回も書いたとおり、家の周りを暖かくなった時間に、散歩してリハビリを始めました。

その時に、足元ばかり見て全く周りを見る余裕がなかったです。

あるとき、「福島君、福島君じゃお!」と、声を掛けてくれたのは、小学校の同級生のお母さんとお姉さんでした。

「まあ、お母さんに退院したと聞いたけんど、歩く練習をはじめたかえ。えらい、えらい。」

小学生を褒めるように、声を掛けられ、少し恥ずかしいけどうれしかった。

2人が涙ぐんで喜んでくれた姿が、頑張らねば!とさらに強く思った。

また、あるときに散歩をしていて、近くの陸橋を渡り終える時に、学校帰りの小学校2、3年生だと思いますが、陸橋の降り口で立っていた。

友人達は、何か騒ぎながら駆けていったのに。どうしたんだろうと思ったとき、陸橋の最後2、3段のところで、その子が、すー!っと私の前に手を差し出してくれた。

わたしは、とっさでしかも予想外の出来事で恥ずかしながら理解できず・・・・・渡りきった。

下まで降りた時にその子が私に手を貸してくれようとしたことにやっと気がついた。

うれしかった。

その子に「ありがとう」と言うと、何も言わずに友達を追いかけていった。

しばらく、その場を離れなくなり、涙があふれた。

良く考えると、あの子に手を差し出して、お世話になるべきだったと思います。

前回の犬の話も今回の小学生も、元気な時は気もつかないし、そういう機会もなかったから、

 「やかましい、吠える犬」

 「生意気になった近頃の子供」

こんなイメージでいたと思います。

もう四年前にもなるけれど、記憶は鮮明です。

ひょっとすると、あの小学生も中学校かも?

※2006年から書いてたメルマガを書き直しお届けしています。

同級生のお母さんとお姉さんにはそれからも度々お会いし励ましていただきました。

しかし、お母さんは近くの信号で交通事故でお亡くなりになり友人も同窓会で共に飲んだのに、家庭問題で悩み自ら命を絶ってしまった。

お葬式で「福島くんも頑張っちゅうでぇ」と話したと姉さんに聞き、本当に悔しかった。

彼が私の心が萎えそうな時に引き止めてくれたように思います。

最後まで読んでいただき感謝です!

今日も元気と笑顔で頑張りマス(^-^)/


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