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日本らしいものといえば... その2「伝統工芸品」

こんにちは。佳輪(かりん)です。
贈り物向けに名入れのできる縁起物の包丁を販売しています。


伝統工芸品と言えば、どんなものを思い浮かべますか?

焼き物(有田焼、伊万里焼、波佐見焼、信楽焼、越前焼、京焼、
織物(西陣織、加賀友禅)
人形(博多人形、京人形)
漆器(輪島塗、越前漆器、琉球漆器、高岡漆器)
ガラス工芸(江戸切子、薩摩切子)
金工品(南部鉄器、高岡銅器、堺打刃物、越前打刃物)
和紙(越前和紙)
仏壇・仏具(金沢仏壇)
木工品(仙台箪笥、奥会津編み組細工)

上記の例はほーーんの一部です。実際は1200種類以上あるといわれています。伝統工芸品と言えば、なんとなく昔から作られてる技術のある日用品みたいな感覚があるかもしれません。


伝統工芸品とは、昔から受け継がれてきた伝統的な技術(主に手作り)を使った地域に密着した日用品です。


伝統と工芸をもう少し分かりやすく説明してみると…

伝統とは、信仰、風習、制度、思想、学問、芸術などにと分野において、昔から受け継がれてきたしきたり、習慣、技術、思想、精神性のこと、またそのひと続きの流れのこと

工芸とは、手や道具を使って作る手法による、美的価値をもったモノのこと

です。


伝統工芸品は、日本各地の土地の特性に合わせて私たちの生活を支えてきました。この伝統工芸品の中でも、ある一定の法律定められた基準に該当するもの経済産業省が指定したものを「伝統”的”工芸品」と呼びます。”的”が入るんですね。この伝統的工芸品は現在全国に241品目あります。(令和5年10月26日現在)

その基準とは

1.主として日常生活で使われるもの
冠婚葬祭や節句などのように、一生あるいは年に数回の行事でも、生活に密着し一般家庭で使われる場合は、「日常生活」に含みます。
工芸品は「用の美」ともいわれ、長い間多くの人の目や手に触れることで、使いやすさや完成度が向上します。また色・紋様・形は、日本の生活慣習や文化的な背景とも深く関わっています。

2.製造過程の主要部分が手作り
すべて手作りでなくても差し支えありません。が、製品の品質、形態、デザインなど、製品の特長や持ち味を継承する工程は「手作り」が条件です。持ち味が損なわれないような補助的工程には、機械を導入することが可能です。
製品一つ一つが人の手に触れる工程を経るので、人間工学的にも妥当な寸法や形状となりますし、安全性も備えています。

3.伝統的技術または技法によって製造
伝統的とはおよそ100年間以上の継続を意味します。工芸品の技術、技法は、100年間以上、多くの作り手の試行錯誤や改良を経て初めて確立すると考えられています。技術と技法は一体不可分なものですが、どちらかといえば技術は、「技術を磨く」といわれるように「一人一人の作り手の技量」「精度」に関わりが強く、技法は「原材料の選択から製法に至るノウハウの歴史的な積み重ね」に関わるものといえます。

伝統的技術、技法は、昔からの方法そのままでなく、根本的な変化や製品の特長を変えることがなければ、改善や発展は差し支えありません。

4.伝統的に使用されてきた原材料
3.と同様に、100年間以上の継続を意味し、長い間吟味された、人と自然にやさしい材料が使われます。なお、既に枯渇したものや入手が極めて困難な原材料もあり、その場合は、持ち味を変えない範囲で同種の原材料に転換することは、伝統的であるとされます。

5.一定の地域で産地を形成
一定の地域で、ある程度の規模の製造者があり、地域産業として成立していることが必要です。ある程度の規模とは、10企業以上または30人以上が想定されています。個々の企業だけでなく、産地全体の自信と責任に裏付けられた信頼性があります。

一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会HPより

まとめると、手作り工程があり、美術品ではなく日常的に使われるもので、作り方、素材が100年以上、ある一定の地域で続いてきたもの。みたいな感じでしょうか。

安くて大量生産が可能な工業製品が溢れる現在、手作りの技術を活かした伝統工芸品は気軽に生活に取り入れるような手の届きやすいものではなくなったかもしれません。

しかし、その歴史やモノづくりをしている方の想いを聴くと、使ってみたくなるのも伝統工芸品。

私は今度、高岡銅器で有名な富山県に行ってきます。そのレポートはまた後日。


佳輪(KARIN)


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