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アリとキリギリス、いいとこどりでみんながハッピーに

「旅の思い出は複利で増える」と書いてから、ちょいと旅に行って数日お休みしてしまいました。ふたたび、書いていきます。


「アリとキリギリス」というお話を知っていますか?
将来に備えてまじめに働くことの大切さを説いた、イソップ寓話です。

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アリは暑い夏、まじめに働いて、穀物を運んで蓄えていました。
その間、キリギリスはヴァイオリンを弾いて遊んでいました。

冬になって食べ物がなくなると、あたたかい部屋の中でくつろぐアリのもとへ、おなかをすかせたキリギリスが、助けを求めて訪ねてきます。

アリはキリギリスの申し出を「虫のいい話だ」と断ります。
キリギリスは、おなかをすかせて寒さに凍えて死んでしまいます。
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このお話を読んで、あなたはどう感じましたか?
アリとキリギリスのどちらに共感したでしょうか?

多くの人は子どものころ、この物語から、
「キリギリスのようにならないように、アリのように勤勉に励みましょう」
という教訓を学んだと思います。

でも、ちょっと待って。
アリのように勤勉に励んで資産を築いても、目の前のキリギリスを見殺しにするのは何ともつらいなと思うのです。

もし自分がアリ側であるなら、キリギリスに食べ物を与えたい。
養うまではできなくても、少しずつご飯を分け与えるくらいの心の余裕は持っていたいと思います。

もし自分がそんなアリから食べ物を受け取ったキリギリスなら。
元気になったら心を改めることでしょう。
そして、アリたちへの感謝を込めて音楽フェスを開きます。

キリギリスの音楽の力で、真面目にコツコツ働いてきたアリたちがノリノリに楽しんでハッピーになれたら素敵だとは思いませんか。

好きを仕事に「稼げるキリギリス」を目指す

キリギリスの音楽フェスで、音楽という楽しみを知ったアリの中には、キリギリスに音楽を習い始める人もいるかもしれません。

蓄えたお金の一部を使って、楽しみを覚えるアリ。
蓄えたスキルを使って、お金を得るキリギリス。
持っているものを惜しまず交換することで、どちらも豊かになります。

働くか遊ぶかの2者択一ではなく、好きを仕事に稼ぐキリギリスと、そんなキリギリスから蓄えたお金を使って楽しみを受け取るアリたち。
そうなったら世の中みんなで楽しくなりそうです。

この物語から、これからの人生を考えるなら。
一定の年齢になったら、仕事のペースを少し落として、楽しみのスキルも磨きたい。

目先の収入は多少減ったとしても、人生を楽しみながら、好きを仕事にちょっとしたお金を長く稼ぎ続けられる準備をしておけると、その後の暮らしにも心にも余裕が生まれると思うのです。

アリとキリギリスのいいとこどり。
「稼げるキリギリス」を目指したいなと思います。

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