40代に入ってからひとり旅を始めたら、50代が楽しくなった
私がひとり旅を楽しむようになったのは40歳を過ぎてから。
20代半ばで結婚や出産をして、仕事もやめていたので、ひとりで旅をするなんて、時間の余裕もお金の余裕もありませんし、何より、そうしたいという願望すらありませんでした。
30代になって今の仕事を始めるようになると、いろんな人と出会う機会が増えて、世の中にはいろんな人生の選択肢があることに気が付きます。
とはいえ、子育てしながら起業もして、当時は毎日が目の前のことに一生懸命。世界に思いをはせることすらありませんでした。
40代に入ったら子どもたちがだいぶ大きくなりました。
毎日の送り迎えはありませんし、時間にも気持ちにもだいぶ余裕が出てきました。
ひとり旅を始めたのはこのころです。
とはいえ、まだこの頃は子どもを置いてひとり旅という気にはなれなくて、子どもの修学旅行や合宿の間を見計らって、ドキドキしながら旅に出たのを覚えています。
この頃に行ったのは、出雲大社。
羽田から米子鬼太郎空港までの往復航空券と、出雲市のホテルがセットになった出張パックを購入し、修学旅行のフライトの1時間後の飛行機で羽田を出発しました。
空港から出雲大社まで、行きは電車とバスを乗り継いで宍道湖畔をのんびりと。
翌朝は出雲大社をゆっくり見てから、宍道湖畔にある島根県立美術館や松江城に行きました。
1泊でしたが、とてものんびりと、充実した時間でした。
これ以降は、同じようなタイミングを狙って、香川県の直島の地中美術館や、屋久島にトレッキングにも行きました。
子どもが成長するとお弁当作りもなくなります。
子どもが育ち、自分の旅の経験値も上がってくると、自分の仕事時間とお金の調整がつけば旅に行けるようになりました。
ひとり旅は、若いころにやっておけばよかったな、と思うことの一つでしたが、40代50代に入ってから始めても全然遅くありません。
先月のバリ島ひとり旅も、こうして40歳過ぎてから始めたひとり旅や家族旅の延長線上にあるからこそ、やりたいことをぎゅっと詰め込んだ濃い旅ができました。
私はそんな順番でしたが、ひとり暮らしやひとり旅を存分に満喫してから、パートナーや家族を見つける人生もありだと思いますし、会社員をずっとしてから全く違う分野で起業してみるという人生だってあるでしょう。
どちらか一方を選ぶとか、もう年だからとあきらめる必要はぜんぜんありません。
やりたいこと、できることを一つずつやってみると、意外といろんなことができるものだなと思うのでした。
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