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旅を楽しみたければ、日常生活の充実を

旅先で新たな経験をするからこそ、日常生活に変化が生まれて日々が充実するのか、はたまた、日常生活を充実させるからこそ、旅が楽しくなるのか。
 
旅が先か、
日常生活の充実が先か。

どちらもあると思うのですが、今日は後者の、日常生活の充実が旅を楽しくするお話をしたいと思います。
 

私はスーパーで食材を見るのは大好きですが、ファッションがどうも苦手です。
だから、海外旅行に行って免税品店を前にしてもコスメを買わないし、パリに行ってもデパートでファッションを見ることはほとんど立ち寄りません。
だって、興味が無いのだもの・・・。
 
さらに言うと、グルメや高級レストランにも対して興味がありません。
普段、行列のできるレストランに並ぶことなどほとんどありませんし、ミシュランを見て予約することもないのですから、旅先で急に高級レストランに行っても、何を頼めばいいかわからず、たいして楽しめないのです。
 
結局、普段やりなれないことって、旅先で頑ってみても、たいして楽しめません。
 

グルメに関心が無いといいましたが、その土地の食材を楽しむのは大好きです。
そもそも主婦なので、スーパーや商店街は日常生活圏です。
旅先のスーパーや市場で、見慣れない野菜や、新鮮なお魚が並んでいると、ワクワクしますし、どんな料理になるのか興味津々です。
 
東京の食材価格がベースとして頭に入っているせいか、東京では高いものが思わぬ安価で並んでいると興奮します。

7年前、何もかもが高くてほとんどレストランに入れなかったノルウェーでは、スモークサーモンとブルーベリーがスーパーでとても安く買えたので、白ワインと一緒に買い込んで木々を眺めながら食べていました。

今年行ったバリでは、大きめのパックにたっぷり入ったカットマンゴーがコンビニで約300円。
よく冷えたマンゴーを海辺でのんびり食べたのは、最高に贅沢でした。
 

旅先で、美術館に行くのも好きです。
もともとは、都内の美術館で面白そうな企画展があると見に行っていましたが、企画展ってとても混雑しています。
行列に並ぶのが嫌いなため、だんだん企画展にはいかなくなって、空いている常設展に行くようになりました。
とくに、上野の国立西洋美術館の常設展は名画ぞろいでレベルが高すぎるうえに、座ってのんびり名画を楽しめるので、とてもお勧めです。
 
基本的な画家の特徴が頭に入ってからは、美術展であまり解説を読まなくてよくなりました。
私の場合、一生懸命に文字情報を追いかけると、肝心の名画を心のままに楽しめなくなります。
頭と心をいったりきたりが難しいので、文字情報を追いかけることを手放したら、好きな絵にどっぷり浸りやすくなりました。
 

結局、スーパーにしても美術館にしても、日ごろから好きなものはその経験を土台にして旅先でも楽しめますが、日ごろからやりなれないことってうまく楽しめないのです。
 
旅先で楽しみたいと思ったら、日常生活を充実させることが大切。

日常で大好きなことを、さらに旅先で突き詰めることができると、自分らしい旅を思う存分、楽しめるのではないか、と思うのです。

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