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実利と面子(2023/05/17)

 出勤途中にかなりの眠気がやってきたから車を止めて30分ばかり仮眠した。睡眠時間も日中の活動もおおよそ決まっているのに、日によって眠かったり平気だったりするのは何だか面白い。

 得意先Z社から無理な話と面倒くさい話を振ってきたのを1週間ばかり放置していた。来月早々に回答することになっているから、社内の調整なども考慮するとそろそろ何とかしなければならない頃合いだ。
 無理な話は考えるまでもなく無理だが、面倒くさい話の方は資料をよくよく確認したら面倒なだけで特にデメリットはないとわかった。面倒も一時的な面倒だし、実質請け負うのは別部署である。
 2つとも断っては先方も面子が立たないだろうから、単に面倒なだけの方を受けて宥める算段ですとイゴールさんに話して了承を得た。

 利益と面子を軸にして物事を進めるのは、『不夜城』みたいで面白い。こんなふうに仕事を面白がるなんて、若い時には考えもしなかった。

 夕方、出張中のネルソン氏とトミーからイゴールさんに商談報告の電話が入った。
 イゴールさんは「おぉ、そうか、わかった、ご苦労さん」と普通の調子で切った後、「何か弱々しい商談をしてきたようだ」と面白くなさそうに振ってきた。彼らは御用聞きのスタイルが抜けていないのだと云う。
「君はそうじゃないから話せるのだよ」ということかと思いかけたが、すぐに「だからお前も気を付けろ」の方だと気が付いて少しどんよりした。

よかったらコーヒーを奢ってください。ブレンドでいいです。