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陰謀、責任逃れ(2023/01/30の日記)

 先月巡回した店から、自分の携帯に問い合わせが入った。購入者からクレームがあったのだそうだ。話を聞く限り、どうやら厄介なユーザーらしい。先方の担当者も随分痛めつけられたような気配を電話越しに感じる。
 幸い、店舗巡回はしたが自分の担当する得意先ではなかったので担当者のネルソン氏とカスタマーサポートに引き継いだ。

 週例ミーティングの仕切り当番だった。
 先々週に畜山生太郎(ちくやま・しょうたろう)が作成・配信した見づらい資料については、敢えて触れずにおいた。当人もそれについて何を言うでもない。実に何のために作ったものかわからない。
 今週も畜山はほぼ喋らなかった。
 あれだけ会議好きな人物が黙していると気持ちが悪い反面、会議時間が短縮されるからありがたい。全体、"会議好き" ほど迷惑なものはそうそうない。

 ミーティングの後、カスタマーサポート担当が顔を輝かせて現れた。例のユーザーに電話をしたら、普通の説明だけですんなり納得してもらえたのだと云う。

「そりぁ随分拍子抜けじゃぁないか」
「そうなんだよ。どうも店の対応が気に食わなかったらしいんだよ」
「まじかよ、あの野郎サイテーだな」

 つまりあの店舗スタッフは自身の初動ミスで話がややこしくなったのを、顧客を悪者にしながらメーカーまでも巻き込もうとしていたわけだ。
 実にロクなものではない。次に電話してきたら「ふーん、で?」とあしらってやる構えでいたが、連絡はなかった。


よかったらコーヒーを奢ってください。ブレンドでいいです。