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うさぎ、おいちゃん、同じ道(2023/02/23の日記)

 妻子が朝から出かけたから、今日は一人で留守番である。
 朝のうちに掃除やゴミ出しを終わらせ、うさぎのトイレを買いにコーナンへ行った。トイレは簀が割れたのをそのまま使っていたが、どうもトイレ砂を囓っていると思われるフシがあるので新しいのを買うことにした。

 目当ての品を見つけた後、ついでにうさぎコーナーへ行ってみた。
 うさぎコーナーは小部屋になっている。入口からおじさんが覗いていたから、その側をすり抜けて入った。

 妻子と一緒であれば「この仔がかわいい」「うちのうさぎに似てる」という話もできるが、自分一人ではそうもいかない。他のファミリー客に店員さんが飼育方法の説明などしているところでもあったし、邪魔にならないよう一通りさっと眺めて終わりにした。
 出ようとしたら、外から覗いていたおじさんが「すみません」と小声で言って入ってきた。出た後にすればいいのに、と思った。

 うさぎはそこそこの大きさになるが値段は安い。1万円しない場合もあるから、手軽に飼い始められる。ただ、手軽に飼い始められるのと手軽に飼えるのとは違う。妻が言うには犬の方が手がかからないらしい。独身時代にも飼おうかと考えたことがあったが、やめておいてよかった。

 男が独り暮らしでペットを飼うという発想は、"おいちゃん" の影響だ。
 おいちゃんは自分が初めて店長をやった店のバイトで、自分より一つ年上だった。ある時、仕事終わりに飲みに行くのに財布を忘れたというからアパートへついて行ったら、フェレットを飼っていた。
「こいつ、噛みますよ」と云うから触らずにおいた。

 帰宅後は洗濯物を干し、バルコニーでうさぎを遊ばせながら読書。来た当初はただただ可愛かったものが、半年ほどで随分反抗してくるようになった。近頃はこいつも大人になったのか随分懐いて、足元でびよーんと伸びる。
 娘もいずれそういう道を辿るのだろう。既に反抗期の兆しは見えている。

よかったらコーヒーを奢ってください。ブレンドでいいです。