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11冊目

『ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編/Brother編』

こちらも話題作。
前回 https://note.com/100books/n/n829dec029e17

の、『世界でいちばん透きとおった物語』を読んだ流れにのって選びました。もう話題作だってこわくない!

落ち込んでるとき、反骨心みたいなもので回復することも勿論あると思うんですが、やっぱり素直さのほうがずっと大事な気がするんですよね。
これまであまり手にとって来なかったものにも、手を伸ばしてみる。
いつもはしない選択を積み重ねて、出会わなかったかもしれない本に出会って、長い目で見たときにこれまでになかった自分の一面が出来たりしたら嬉しいなと思います。
今のわたしの心は感受性豊かすぎるから、いちいち説教っぽくなってるだけだと思うけど…。

さて!
井上真偽さん、最近よく聞くけどまだ読んだことないなあと思っていて、
アリアドネの声も気になっていたんですが、


まずはぎんなみ商店街から読み始めてみました。


まったく新しい読書体験!超絶テクニカルなミステリ

っていうキャッチフレーズ、すごくいいですよね。

ちなみに、「しんぎ」ではなく、「まぎ」って読むらしい。
ミステリいっぱい書くぞって気がするいい名前。


評判だったり感想はあちこちで目にしていたので、”同じ事件を別の側面からそれぞれ解決する”という構造はわかっていたんですが、
わかってはいても…すごかった。
真実が二つあると、謎解きの楽しさは二倍以上になる…と知りました。

100冊の本に救いを求める 11冊目




それぞれで解決するって、結局真実は闇の中系だと思ったんです。
コナン君で育っている世代なので、真実はいつもひとつ  に決まってますからね。
でも違った。どちらかが間違っていたわけでも、読者がミスリードされていたわけでもなく…
ただ別の真実がいくつか存在する。

物語としてもトリックとしてもおもしろかったですが、それ以上に
世界の見え方はひとそれぞれだし、受け取り方によってその先の行動も真実も変わっていくんだなあと思いました。
おわり。

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