(remixed ver.)

　黎明に失われた疑問符。
　焼身する星辰から全能の玉繭へ。
　明日を暴露した東方の博士達があからさまな礼拝を賭博する。
　拙速の処女。
　憧憬の眼球は完璧な動機である。
　純粋なエニシダへ交信する星雲は、城砦を確認する贋金造りではない。
　その時、
　光り輝く浸食は、焼き打ちされた時計さえも誘惑するだろう。

　目隠しされた睡蓮。
　桜草の運行する芳しい秘蹟から虹色の大熊座へ。
　ぐらぐらするパピルスの化学は告別する。
　藤色の虎が垂れ籠める姉妹。
　永久機関に見捨てられた梢は瑪瑙の黙示録である。
　廃園へと上昇する競い合う鏡達は、口紅の美徳を告解しない。
　かくて、
　逃げ惑う官能と、菫の純粋直感が住み着く月光は、銀の黄昏に囚われの
世代を粛清するだろう。

　無理数の果ての泉。
　太陰暦の湿地帯から、最愛の犯罪者達を魅惑する占い師の領地へ。
　極上の唯名論へ破産した陰陽道は黄熱の孔雀である。
　査証無き威光に乱舞する幾何学の罠。
　復活の夢想に至る破戒僧は精霊を抹殺する。
　鬼火を戴ける蘇芳の如きパルチザンはうしろめたく黙祷しない。
　けれども、
　重力の井戸を脱した夏至と、一切の茨は、覚醒した光速を囲繞するだろ
う。

　Daseinの美姫。
　理性に旅行された惑星から、日食の鸚鵡が咲き乱れる王宮へ。
　奥津城の掟は雷神が座礁することを歓待した。
　向日葵の夜と永久革命が友とする脆弱なアラバスター。
　赤道祭を隠匿する氷河で蓮華が服毒する。
　鷲と籠絡した占星術は、逢魔が時の薔薇の婚礼を祈祷しない。
　そうして、
　ティターン神族と青銅を寿ぐ北極星が、退嬰の星座を磔刑に処するだろ
う。

　そのようにして、
　来臨は隠棲し続ける。