ひしがた❖

社会人3年目

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    映画の感想文置き場です。たまに観劇などの感想も。

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    本の感想文、漫画も含みます。

  • 移動の記録です。飛行機での大移動や、仕事でちょっとそこまで外勤、散歩も全てひっくるめています。

最近の記事

サイバーパンク EDGE RUNNERS

 Netflix全10話。すごく面白かったので記録。  ゲーム原作のサイバーパンク・ボーイミーツガールもの。  原作の販促のために創られたということもあり、原作の世界観をとても大切に作られていることが、前提知識が何もない状態の私にもきちんと伝わる。  ルーシーのために無理してインプラントを入れ続ける主人公の少年ディヴィットの行動はどこまでも少年だし、恋人のルーシーも月に行く夢よりディヴィットとの時間の方が大切になっていた。  サイバーパンクな格差社会の中で、互いを想い合

    • 劉慈欣「三体Ⅱ 黒暗森林」

      2024/07/12読了。  久しぶりにどっぷりSFに浸かることができ、幸せな読書体験だった。  主人公である面壁者、羅輯(ルオ・ジー)、精神的に野比のび太くんすぎてとても好き。愛妻のために奮闘する羅輯に映画版ドラえもんを重ねてしまった。  三体世界との戦いにのみ目を向けるのではなく、他の宇宙全体に向けて呪文を発すると、地球人類も三体世界もどちらも、とてもちっぽけな点になってしまう。暗黒の宇宙に漂っている寄る辺なさすら、距離と文明の下敷の隔りによって、分け合うことはできな

      • 仕事のやりがいを見失ってる

         今日も一日お疲れさまで帰りの電車に揺られている。一昨日は職場の同期と遊んで、昨日は初めてテレワークをした(難しかった)。  仕事に対してもっと前向きになりたいのだが、今の私はどうしても元気を出すことができない。  仕事に対するやりがい、職場の人間関係にかなり左右されるなぁ、と痛感している。  今までは現場で、1年目として上司や先輩に可愛がってもらえたし、明確に「教育係」の立場の方もいて、尊敬することも、学ぶこともできた。  そこから配属先が変わって、3年目職員だけど

        • 米澤穂信「冬季限定ボンボンショコラ事件」

          2024/06/23読了。  気軽に読み始めて、ぐいぐい読み進めて、それでも最後はやっぱりほろ苦い。ビターチョコレートみたいな物語だった。  小鳩くんが小山内さんを庇って車に轢かれ、入院し、高校三年生での受験を棒にふり、浪人が確定する。病室のベッドで小鳩くんは、小山内さんと小鳩くんが出会うきっかけとなった轢き逃げ事件を追想していく。  高校三年生の小鳩くんは、十分に慎み深いと思うし、きっと優しいのに、自己嫌悪をやめられない。それでも病室という孤独に耐え、浪人生という孤独な将来

        サイバーパンク EDGE RUNNERS

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          バッドボーイズ ride or die

           面白かった!久しぶりに映画館で映画を観た気がする。  私は登場人物の中ではマーカスに似てるなトホホって思ったり、夫はマイクの真似をすることも多々あるなと思ったりした。リタがゼミ長に似てた(良い意味で)。  ガンアクションが繰り広げられる爽快アクション映画!って感じだった。加えて、家族の絆というか情の強さが一貫したテーマとしてあった。  前作へのリスペクトが随所に見られたことに気づいた夫はさらに喜んでいた。  今日は夫の誕生日を、すごく良い形でお祝いできたと思う。嬉しい。

          バッドボーイズ ride or die

          テレビについての覚書

           夫がテレビ好きのため、最近よく家でテレビをみる。みるタイミングは、食事中や休日の夕食後が多い。  内容としては、夫が好きなものを流す。私に気を遣いつつ、夫自身がみたことあって好きなジャンルから選択している。私はみたいテレビがそんなにないので、相手任せにしてしまっているが、それでもみおえて「面白い・いまいち」というのはある。  ちなみに分類するとこうなる。 ①気楽なやつ ・日テレの24時間ニュース ・水曜日のダウンタウン ・ブルックリン ナイン×ナイン ・たまに落語  ブ

          テレビについての覚書

          小川洋子「ことり」

           2024/06/09読了。  小鳥の言葉を聴き取ることができるが人の言葉を話せなくなった兄と、その兄を生涯支える弟、孤独な兄弟の物語だった。  物語は、弟が鳥籠を抱いて孤独死している場面から始まる。なぜ、彼が小鳥の小父さんと呼ばれるようになったのか。  物語は彼らが少年だった頃に遡り、それからは時間の流れに従い、冒頭の場面の数日前まで続く。兄弟は社会の隅で息をひそめて暮らしている。やがて両親を失い、ポーポーを失っても、密やかに同じ日常を繰り返す。  兄弟の物語ではある

          小川洋子「ことり」

          看病

           夫が発熱して弱っている。私は今とても眠い。  明日は洗濯物、朝起きてすぐに干そう。燃えるゴミも出しちゃおう。二晩寝かせたオートミールを夫と分けて食べて、実家に顔も出したいな。  あと資格の科目修了テスト申込だけは何がなんでもしなきゃなぁ。  運動不足すぎるから、日曜はできたら河原でも走りたい。  余っている豚ロースを調理したい。  目先のことで精一杯だ。

          スマルナ使ってみたレポ

           今週は生理前のPMSがひどかった。  仕事ができないのは生理によるホルモンバランスの乱れだけが原因かと言われると違うだろうけど、木曜日なんて、情緒不安定すぎて職場でトイレに駆け込んで泣く羽目になった。  自分でも「あれ?」と思いながらも、PMSなんじゃないかという仮説を凌駕するほどの自己嫌悪により、帰り道でも、帰宅後も、ひどく落ち込んでずっと泣いていた。  翌金曜の夜から生理が始まり、つくづく生理に振り回されすぎだと思った。  流石にこれはひどいと思い、金曜夜にスマルナで

          スマルナ使ってみたレポ

          森絵都「風に舞い上がるビニールシート」

          2024/05/29読了。  すごく面白かった、全部の短編で引き込まれた。最後に位置する表題作がやっぱり一番印象に残っていて、家族などの通常何より優先して大事にするものよりも、さらに別の大切な何かに人生を捧げる人の切実さが描かれていた。  私も高校生くらいの頃、自分が子供を産む必要はなくて、世の中には既に沢山の不幸な子供がいるのだから、将来的には里親とかになれたらと思っていたことを思い出す。今はそう思わなくなり、結婚し、自然と夫との子供が欲しいと思うようになってしまったけど。

          森絵都「風に舞い上がるビニールシート」

          小川洋子「完璧な病室」

           2024/05/18読了。  小川洋子初期の短編集4つ。孤児院を経営する両親の元に生まれた人物二人が重要な役割を担う物語が、短編ひとつめとよっつめに配置されている。  小川洋子さんの小説には、よく「静謐」な文体、という書評がつけられている。代表作のひとつ「博士の愛した数式」は、懐かしさと寂しさを余韻に残す、まさに静謐な日常を愛おしむような物語だった。  だけど、今回読んだ初期の短編集よっつはどれも違った。うすのろで騒々しく、まとまりがなくて食べ滓だらけの日常を嫌悪していた。

          小川洋子「完璧な病室」

          澪標

           私は今の仕事に向いていない。  バソコンに一日中向かって残業して、添付ファイルの順番とかどうでもいいことでケチをつけられる。あとExcelの形式とか、瑣末な誤字脱字とか。  〆切ばっかり設けられてギリギリ締め付けられるのに、1日でも遅れると電話掛かってくる。  頑張っても誰も褒めてくれないし失敗ばっかする。自分の仕事が世の中で何の役に立っているのか皆目分からない。  苦しいなぁ。  今日日差しの下を歩きながら自然と、死ぬならこんな風に綺麗な芝生の木陰の上で眠るように死にたい

          腰痛と駅の花屋

           玄関マットで滑って転んで、夫がしてくれた家事の続きをして、駅の花屋でフライング母の日をする。  連日、くだらない事務作業で残業して、くたびれてしまった。今日は土曜日。ムリしないようにしようっと。 ……  今日は月曜の帰りの電車、22時30分近く。  明日も早いのに残業続きだ。  くたびれた。 ……  週末、実家に顔を出し、距離感難しいな〜と思ったりした。  実家は大好きなんだけど、夫との生活がある以上、実家優先は明らかにまずい。  若干体調不良気味で、在宅勤務で友達もいな

          腰痛と駅の花屋

          ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」

           4/29、ゴールデンウィーク前半最後の日に読了。だいぶ前(2ヶ月くらい前?)、南の国にいる時からの積読だから、読み終えたことが感慨深い。混み合う通勤電車や人身事故による遅延の時も側にいてくれた、心強い味方だった。  主人公は、ピッパ・フィッツ・アモービという賢い女子高校生だ。明るくて分け隔てない存在で、クラスの中心ではなくて、気がついたら図書館にふらっと行っているような女の子。  物語序盤は、筋書に先行されてちょっと無理があるような展開もあった(ように感じた、私が老いて

          ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」

          残業を回避するために

           今日の残業、完全に不必要だった。  優先順位をつけて物事に取り組みたいのだができない。周囲のことを慮れてもいない。  あーあ。  抱え込むし残業が苦にならないタイプの人が前任者で、しかも性格的にはすごい仏のように優しい人で、こういう人に遅い時間にメッセージを送っちゃいけないと思った。  その人は自分の仕事そっちのけで来てくれて、長々と照会に対する回答をしてくれるから。  自分の仕事出来なさに辟易とする。まぁ今日は、夜遅くにやってもいい仕事と、やっちゃいけない仕事がなんと

          残業を回避するために

          誘いを断る

           大学時代の友人グループからの誘いを断った。  休みの日に遊ばないかという内容で、2年以上会っていない子が連絡をくれた。    実を言うと、グループの中でも、連絡くれた子のことは特にどうってことなかったのだが、そのグループの中心的な子のことがとても苦手だった。仮にその子をAとする。  大学時代の私は、いや、大学を卒業した後も、私はAとの付き合いを続けた。  Aは、優里の「ドライフラワー」の歌詞みたいな女子だった。自分自身を「不器用で頑張り屋さんでかわいい」と思っている、