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今日の朝食 ベーコンとキャベツ

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215 なんとなく定食っぽい朝ごはん。

 わずかに残るベーコンとキャベツを眺めているうちに、味噌汁が飲みたくなった。ベーコンとキャベツは相性良し、キャベツと味噌は相性良し、味噌と豚肉もまた良し。即決で味噌汁を作ることにした。出汁を取って、刻んだキャベツとベーコンを煮て、火が通ったところで2種類の自家製味噌を解き入れて出来上がり。

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 3日前のブリ干物を食べる。

 一夜干しで食べたブリは、さらに水分を減らして熟成とも思える変化を遂げていた。フライパンにクッキングシートを敷いて、ピチット・シートから外したブリを2つに切って置き、上からオリーブオイルを垂らして弱火で3分ずつ両面を焼き上げた。野菜はケールを洗って切り、グリルで焼いたバタートースト、いちご、オーツミルクを並べていった。

 コーヒーは、モカ・ブレンドを淹れた。これでよし。全員集合すると、なんとなくモーニング定食的な佇まい。こんな朝食もいいかなと思いながら食べてみた。ブリの干物は、アミノ酸が増量したように旨味を増している。オリーブオイルを垂らしてみたので、ちょっとパレルモ風な仕上がり(思い込み)。ケール、トーストともよく合ってなかなかうまい。そしてベーコンとキャベツの味噌汁は、完全にスープである。

 いちごとオーツミルクを味わい、コーヒーを飲みながら、ぼんやりとベーコンのことを考えた。

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自家製ベーコンを作る楽しみ。 

 ここ数年、大阪・高槻市に友人と一緒にベーコンを作りに行く旅を楽しみに、2月、3月を過ごしていた。高槻に住むベーコンの師匠の基地で2月に仕込んで3月に仕上げるという年に二度のベーコンツアーを楽しみにしていた。東京から520㎞ほどの道のりを車で出かけるのも楽しかったが、渋滞にハマり行きに8時間ほど、帰りは豪雨という状況に、翌年からは新幹線で、さらには羽田から飛行機で伊丹へ、伊丹からモノレールと電車とバスを乗り継いで、という移動に変化していった。

 ベーコン作りの楽しみは、移動そのものでもあった。特に空港にいる時間が好きだった。ラウンジで過ごす時間も、移動中に本を読む時間も、楽しみに直結していた。メインイベントのベーコン作りと一緒に、ソーセージも作ったのだが、羊腸の扱いに難儀しながら、グルグルとハンドルを回しながら肉を詰め込んでいくのに全神経を集中した。

 う〜ん、またベーコンとソーセージを作りに行きたいなあと思っているうちに、朝食の時間は過ぎ去っていった。

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