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アラサーの鍼灸治療記①【体験談】


先日初めて鍼灸治療を受けてきたので、体験談をシェアします。

感想をひと言で要約:
自意識よりも肉体の方が賢い

受診経緯

お世話になったのは、東京都多摩市豊ヶ丘に位置する「小田島治療院」さん。

さまざまな身体の不調に喘ぐ私を見かねた友人より
「ゴッドハンドの先生がいるから診てもらいな」と勧められ、
その日に電話予約→数日後に初診察という流れでした。

ここ10年ほどずっと身体がだるく、明確な原因はわからず、霧の中を歩くような日々。
体調は毎日ランダムに変化し、安定した生産性を保てない(この〝生産性〟というワードは現代社会の闇だと思うけれど、ここでは便宜上そう表します)。

だるさは万年抱えており、他にも多数の不調があります。
PMDDもあるし、重めの貧血もあるし…どこから何をどうすれば良くなるのか、何がなんだかわからない状態でした。治療が順調かと思いきや、副作用で中止になるとかね。

今回の主訴は、今年の8月から毎日お腹が痛むこと。
頭痛は頻発するもののお腹がこう頻繁に痛むことはなく、原因もわからず途方に暮れていました。

「助けて!!」

……そんな気持ちでした。

治療

当日は、予約時間10分前に到着。
にこやかに出迎えていただき、問診票を埋めて待合室で待機しました。
藁にもすがる心持ちだったので、内心ドキドキしながら待っていました。

程なくして名前が呼ばれ、小田島先生と初対面。
とても明朗な男性の先生で、最初の挨拶時から笑わせてくださり、
「あ、この先生なら安心して治療を受けられそう」
と直感しました。

診察台に横たわり、まずはじっくり腹診していただきました。
最初の一言は、

「このお腹で食欲ありますか?」

でした。

問診表に食欲は普通の欄にチェックを入れていたのですが、先生の見立てによれば、
初診時の私のお腹は「過食の腹」だったそうです。
たしかに、あまりにお腹が痛むので、最近は比較的食欲がないなとは思っていました
朝昼は普通に食べ、夜はほとんど食べない生活でしたが、夜少ないのは不幸中の幸いだったよう。

以下箇条書きですが、治療中の先生からの所見はこんな感じでした

・腸の蠕動運動が非常に悪く、全然動いてない。めちゃくちゃ張っている。普通だったら食欲が全然なくてもおかしくない状態。食事をしても消化吸収ができていないから、無意味に体の中に入ってくる状態 。なので食べることが逆効果になっている

・「シャク」という気の滞ったものが腹部にできて、それが硬くなっている。

・内臓がおかしくなって、左の骨盤が前に出ている。
その結果、背骨から右肩が前に出て身体が歪んでいる。

・今の体質は前10年間の食事ででき上がっている。未来の体質は、今取る栄養で出来上がる。体質は10年かけてできあがると言われている。

・10年前の19歳の時に不規則な生活になって、
胃腸がおかしい→睡眠がおかしくなる→睡眠がおかしくなってからやがて鬱状態になる→睡眠剤をたくさん処方してされる→睡眠剤をたくさん飲んだら肝臓が悪くなった→肝臓が悪くなることで胃腸が悪くなる という悪循環

・膝下と二の腕には大腸の状態表す言われているんだけど、そこに毒素を排出してしまっている。肌に排出してしまっているから苔癬ができている(※私のふくらはぎにはアミロイド苔癬と呼ばれる苔癬が大量にできています)

・本当は便で出さなきゃいけないのに、それができてない。
アトピーは内側に毒素排出、喘息は外側に毒素排出。同じ症状の違う出方をしている。

・ふつうは、肋骨は離れて開いているもの。でもあなたの肋骨はきゅーってくっついて、閉まっている。だから息が吸えていないし吐けもしない。吸えていないから、頭痛が起こる。

もっと教わったことはあるはずですが、診察中にメモは取れないので、はっきりと覚えているのは、ひとまずここまでということで…。不調だと長文書けなくなるのがかなしい。あ、鍼は痛くないですよ。

「いまのあなたに1番大事なのはしっかり寝てしっかり排泄して必要な栄養素を取り入れる事です」

と、最後にアドバイスを頂きました。

診察後、すごーく納得して、すっきりとした気持ちで帰路に着くことができました!
腑に落ちることばかりで、感動さえ覚えました。

「このお腹が正常になればだいぶ元気になるよ!」
と言っていただけたのを希望に、前向きに治療していきたいなぁ。

今後

今後は週に1度通院することになり、今は食事内容を見直しています。
私は自分の胃腸の処理能力を超えた量食べていたようなので、量も質も共に改善中です。
避けた方がいい食品は、「脂っぽいもの」「甘いもの」「あんこ」で、
積極的に摂取するとよい食品は「旬のもの」「青魚」「必須栄養素46項目(ビタミン・ミネラル・アミノ酸)」
と教えていただきました。

時間をかけてこうなったのだから、時間をかけて治していく努力をしていきます。
すぐに治るものではないし、じっくり体と向き合う必要があると考えています。

これまで心の勉強はたくさんしてきましたが、
体のことは「とにかく不調が起こる」くらいで、つぶさに細やかにみられていませんでした。
心身相関には以前から興味があり、最近よく見かける「分子整合栄養医学」にも関心があるので、治療と並行して、少しずつ学んでいけたらいいなと思っています。

身体ってふしぎで賢く、神秘的な存在だな……。


次回予告:
■鍼ってそもそもなんですか?
■東洋医学の強みはなんですか?
という突撃インタビューをしたのですが、難しい内容だったため、しっかりまとめて後日掲載します。


あなた→わたし→誰か→ほかの誰か