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それでも私達はつくり続ける~第26回うしく現代美術展②

メイン会場の螺線階段を、2階に上がっていくとすぐにある作品、光山茂『突然の非日常ー天災・人災』。

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禍々しさを感じる橙色の空に、伸びていく触手にも似た6本の狼煙。あるいは橙色は自然を焼き払う、業火の様にも見えます。禍々しいのに、不謹慎にも美しさを感じてしまう。そんな罪悪感から目を逸らすな、と作品が言っているような気がしました。


松田優子『喜びの日』。

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1年半ぶりに訪れた動物園を、題材に描いた日本画です。柔らかな色調で描かれた動物たちが、檻から出て自由を味わう、創作の中では不可能が可能になります。足下にいる小動物の愛らしさが目を引く癒しの一枚でした。

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柿下秀人『セカイヲイロドル ホシノオト』。

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10枚の作品をコラージュした作品。一つ一つが独立しているようにも、繫がったストーリーのようにも見えます。自然の神秘、巻き貝から聞こえるのはどんな音なのでしょうか。美しい音楽を、可視化した作品だとしたら面白いです。


佐藤陽香『flow』。

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この作品には、とても詩的なキャプションが付いていました。この文章も含めた詩画集のような作品です。3つのパネルを繋いだ大きめの作品には、静謐で神秘的な空気が漂っていました。

次は階段を降りて、一度外に出てから多目的ホールへと向かいます。


※③へ続く


追記

今日、noteを開いたら、このようなお知らせが。

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先週書いた『120円朝食』が、沢山読まれたようで嬉しいです。そして、4度目のマガジン追加ありがとうございました。



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