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働かないおじさんルートからの脱出

50代ともなると、少なからぬ部分で、能力や感性が衰え始める。見落としや思い込みがひどくなったり、疲れやすく集中力が続かなかったり。そうした「劣化」を乗り越える武器の一つが「働き方改革」であり、それに適応する「柔軟性」ではないかと思う。

今の50代が若かりし頃…. 働き方改革!なんて言葉が生まれる四半世紀前。夜討ち朝駆け、休日出勤に徹夜。昨今では「ブラック」の烙印を押されかねない働き方が、どの業界にもフツーにあった。だから、一部の50代の中に、「会社にいる時間が長いほど働いている」との「時間束縛型」の価値観が、今でも根強く残る。

でも、今は 四季報に有休日数が載り、長時間労働対策が義務となる時代。ITツールが広がり、どこでもWEB会議が使えて、移動を伴う出張は激減。離れていても短文チャットで報連相が来て、隙間時間にさっさと処理できる。セキュリティのリスクを担保できれば、OpenAIが文章のゆらぎを整えてくれて、ノーコードで簡単なアプリを作る人も増えてきた。

今の若い人の仕事の価値観は、「時間束縛型」ではなく「実質成果型」。もっと言えば「同じ成果であれば、より短い時間で成し遂げたもの勝ち」。こうしたスタイルを共有できれば、皆が早く帰れる。

体力や能力が衰えたとしても、こうした働き方に適応できれば、50代でも無理なく活躍できる。自分の働き方を、ITツール前提のそれに適合させたり、仕事の価値観を「実質成果型」に変革させる柔軟性があれば、「働かないおじさん」「何をやってるか分からないおじさん」ではなく「助けてくれるおじさん」「導いてくれるおじさん」になれる。

人が衰えても、ツールや働き方がそれを補完してくれる時代である。

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