ビジョンセミナー～夢に向かって～「ヴィアマテラス宮崎」水永監督 登壇セミナー

MANGO株式会社は、宮崎県の女子サッカーチーム「ヴィアマテラス宮崎」が掲げるクラブ理念やミッション・ビジョンに込められた、宮崎から世界への挑戦や多様な個の尊重への想い、そしてヴィアマフィロソフィー（情熱・挑戦・献身）に共感し、2022年2月よりオフィシャルパートナーとしてチームを支援しています。
2024年3月、ヴィアマテラス宮崎の監督である水永 翔馬さんを招いて、ビジョンセミナーを開催しました。Jリーガーになるという夢を叶えるために行動してきたことや、大切にしている考え方など、水永監督の体験とともにお話しいただきました。

夢のJリーガーになるまで

地元門川で小学校1年生からサッカーを始めた水永監督。当時から、夢はJリーガーになることでした。小学6年生で宮崎選抜に選ばれ、地元では上手な選手と言われていたものの、もっと上手な人がいること、まだまだ上のレベルがあることを実感します。その後、中学でもサッカーを続け、ブラジル人監督が指導する宮崎日本大学高等学校サッカー部に入部。さらに、ブラジルへサッカー留学にも行き、現地で貴重な体験をします。
 
「ブラジル人選手たちは生活をかけてプレイしている。そこには日本人留学生と大きな違いがあった。自分たちがサッカーを当たり前のようにできていることは、実は特別なことだということに気づいた」
 
今もなお、サッカーをする上での原点と言います。

やらずの後悔は一生、やっての後悔は自分次第

高校卒業後はホンダロックに入団し、サッカーを続けます。入団1年目で九州リーグ得点王になるなど輝かしい実績をあげ、チームの大黒柱として活躍。そんな順風満帆な選手生活が続く中、前十字靭帯損傷という大怪我をし、一時的にサッカーから離れます。そして、あらためてこれからの将来について考えることになります。社会人サッカーを続けながら定年まで働く堅実な道を選ぶのか、夢のJリーガーを追うのか──そんな想いが交錯する中、友人からある言葉をかけられました。
 
「やらずの後悔は一生、やっての後悔は自分次第」
 
この言葉に励まされ、プロサッカー選手の平均引退年齢が26歳前後とも言われる中、26歳で夢を追う決断をします。

夢のJリーガーへ

6年間お世話になったホンダロックを退団し、Jリーガーになる夢を追うべくセレクションを受け、V・ファーレン長崎とのプロ契約をつかみます。しかし、人生をかけてサッカーをしているプロ選手たちの中、常に結果を出さないと契約満了となる厳しい世界で、最初は思うようにいかず、苦しい時間を過ごしたと言います。誰よりも早くピッチへ行き、そして誰よりも遅くまで練習する日々。もう一度自分と向き合い、サッカーに対する考え方や、食事をはじめとした日常生活を見直し、多くの人にアドバイスを求めながら、サッカーにすべてをかける日々を過ごします。そんな努力が実を結び、試合へ出場できるようになり、入団して2年、見事JFLを制し、Jリーグへ昇格。ついにJリーガーになるという夢を叶えます。

諦めない！自分を信じる！自信！

V・ファーレン長崎からの移籍先となるツエーゲン金沢ではJ3で優勝しJ2昇格に貢献。その後に移籍したギラヴァンツ北九州でも得点を重ね、Jリーガーとして活躍します。そして、テゲバジャーロ宮崎の柳田GM（当時／現ヴィアマテラス宮崎GM）より、地元宮崎にJリーグチームを創ろうという熱い想いを受け、JFLチームであるテゲバジャーロ宮崎に移籍します。移籍して3年目にテゲバジャーロ宮崎はJ3に昇格。地元宮崎にJリーグを作るという夢を叶えて、悔いなく30年間の選手生活を引退します。
 
これまでの数々の挑戦、また現在の監督という指導者として、中心に据えている想いを教えてもらいました。
 
「諦めない！自分を信じる！自信！」
 
強く一体感のあるチームになるために、選手としてのみならず人として成長するために、日々の練習の中で大切にしてほしい想いだと言います。

最後に

サッカーというきっかけを作ってくれた兄、健やかに育ててくれサッカーを続けさせてくれた両親、各クラブチームのファンからの応援、そして好不調にかかわらずいつも献身的なサポートをしてくれる家族の存在があったからこそ、30年もの間、現役を続けることができたと言います。そして、セミナーの最後は感謝をすることの大切さで締めくくられました。
 
イベント終了後は、20名を超す参加者から絶えず質問が投げかけられ、大幅に時間を超過するほど盛り上がるセミナーとなりました。夢を追う強い想い、「いかなる障壁が立ちはだかろうと自分を信じ諦めない」というメッセージに、従業員一人ひとりの気持ちが熱く揺り動かされ、自分のなすべきことに素直に向き合えた時間となりました。
 
これからも、MANGOはヴィアマテラス宮崎を応援していきます！
水永監督、誠にありがとうございました！