鈴城 千尋

劇作家/脚本家 国語講師とスキンケアフェイシャリストもすなる者です

鈴城 千尋

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最近の記事

戯曲『今日、ここのへに咲く。』2019年再演版

※上演に際しての本編前ガイド 大河ドラマ『八重の桜』でよく名前の聞かれるようになった新島八重。 今から百六十八年前、西暦一八四五年十二月一日、現在の福島県会津若松市、南会津からは車で一時間半ほど離れた会津藩の城下に生まれます。没年は西暦一九三二年、元号にして昭和七年六月十四日のことで、八十七年の長きに渡る人生に幕を下ろしました。 生家の山本家は戦国時代・武田信玄の右腕として活躍した軍師・山本勘助の流れを汲むと言われ、父も兄もお家芸である鉄砲や大砲といった銃器を取り扱う「砲術」

    • 朗読劇『今日、ここのへに咲く。』の続編

      一年前の今頃に、昨年の四月の晦の公開を目指して練っていた作品のかけらが ようやく少しずつ形を成しつつあります。 (まだとんでもなく氷山の一角ですけれども) 『今日、ここのへに咲く。』という作品は、 2013年4月27日に福島県立南会津高等学校で公開されたもので、わたしの最初の作品でもあります。 新島八重という人をめぐる物語。 上演から十年の節目に何かをと願って、 小説の形であらわにしていきたいと思って 思ったよりも時間が掛かってしまっているわけですが…苦笑 物語の中でも

      • 小説【一】雪月花に縁するひとひら

        いとしい子らと学び、いきる日々を あらたな創造に満ちあふれた日々を この手の中にのこしてくれた 最愛なるあなたに ―雪月花の刻、最も君を憶ふ 水屋に陶器のコトリコトリと置かれる音が響く。 やわらかな布で、残る雫を拭き上げるとそれだけで一抹の達成感に満たされる心地がする。 今日の茶碗は、初釜のために吉祥紋が多くあしらわれている。梅花が目については、ついと布巾で撫でてしまう。我が家の庭の梅が咲くのはまだ掛かるだろう。上洛から三十年が経とうというのに、京の冬には不慣れである

        • はじめまして と 新作のこと

          劇作家・脚本家の鈴城 千尋(すずき ちひろ)と申します。 noteははじめてでして、10年前に上演した朗読劇の続編を公開する場として今回こちらを選ばせていただきました。 福島県の出身でして、当時会津で教員をしていて、新島八重の物語を書くこととなりました。 1年かけて構想を練って、まだ書き上げられていないのですが少しずつ陽の本に出していきたいと思います。 御縁のある方におたのしみいただけたら嬉しく思います。 そんな2023年もまもなく終了。 2024年や如何に。 本年

        戯曲『今日、ここのへに咲く。』2019年再演版