社会の不安と不登校は繋がっていた!
部活の中止が続くと、生徒と一緒に体を動かしたい欲が出てきます。何事もバランスですね。
今振り返ると、小学校で働いていた頃に、子供たちと楽しく鬼ごっこやサッカーを一緒に楽しんでいたくらいが、自分の体的にはちょうどよかったかなと思います。
さて今日は、不登校の児童・生徒の人数と社会の不安との関係について考えていこうと思います。
今日のポイント
・不登校の実態
・人数の増え方について
・不登校と社会との関連性について
【不登校の実態】
まずは日本における不登校児童・生徒数から見ていきましょう。
小学校…63,350人(1.0%)
中学校…132,777人(4.09%)
残念ですが、中学生においては25人に1人、つまり学級に1人は不登校生徒だという結果が出ています。
【人数の増え方について】
手書きの雑なグラフで申し訳ないのですが、不登校の児童生徒数の推移ですが、平成7年と平成25年以降に大きな増加の波があるようです。
社会の状況と重ねてみてみましょう。
まず、平成7年~10年は阪神大震災や消費税増税がありました。
その後、いったん落ち着きます。(ちなみにこの頃の学校は、ゆとり教育。週休2日制が導入されています)
平成25年~またぐんと増えていくのですが、理由はいくつかあるようです。
不登校に対する社会の認識が高まったこと、いじめによって起きた事件が各地で起こり「命を絶つくらいなら学校を休んだ方がいい」と思える子が増えたこと、学校以外の選択肢が増えたことなどが挙げられています。
そして、新型コロナウイルスによる社会不安もあり、不登校児童生徒数は過去最多を大きく上回っています。
【不登校と社会との関連性について】
特に平成7年~そして、ここ2,3年の不登校の生徒数の増加を見ると、社会の不安や混乱が大きく影響していると推測できます。
平成のバブルがはじけ、一流企業に勤めても成功や幸せに直結するわけではない時代に突入し、「こんなはずではなかった」と家庭内でもなかなか穏やかではなかったことでしょう。
新型コロナが大流行し、いつ終わるのかも全く見通しが立たず、家族全員がそれぞれにストレスを抱えながら生活して、息苦しさもあるでしょう。
こうしたデータを見ても、
結局、安心していられる家庭があるということが大切だと思わざるを得ません。
心が満たされていれば、他人を傷つけるようなことはしなくても済みますし、ちょっと嫌なことがあっても、家に帰ってガス抜きができるだけでも全然違います。
教員として、教室にはたくさんの児童生徒がいますが、家で安心できている子ばかりじゃない!ということを理解した上で接していきたいと思います。
ではまた!
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