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もしもシリーズ50(学園スクープ編3)

双子『獅子のスクープがダメになったし、これってもしかしてスクープ??ゆるせ、牡羊!お前の骨は拾ってやる!!』
面白半分に誓った双子だった。

救急車に乗ったのはいいが、その先を全く考えていなかった双子。
救急車内の設備やら、救急隊員の対応を見て見る限り・・・。
双子「えっとーーーー。」
百合子「まぁ、細かい事は気にすんなw」

双子からみて、牡羊は熟睡というか、頭打っての脳震盪の後、熟睡・・・的な?
双子「牡羊、寝つきいいからなぁ・・・・。一旦寝るとなかなか起きないし・・・。」

百合子「まぁ、こいつはどうでもいいのだけれど、蟹さんが意識取り戻さないのは・・・・、まずいんだよ。」

双子「そっか・・・・。」
骨を拾ってやる!なんて勢いで思った双子だったけど、いざ、生き死にが関わってくると思うと、胸が締め付けられた。
双子『なにやってんだよ?お前いなかったら、俺、学校辞めちゃうぞwてか、死ぬとかないよな??絶対戻って来い!!!』
思わず、牡羊の手を強く握った双子。

牡羊「・・・・・双子・・・さすが、親友・・・・俺の救世主・・・・・・」

双子『え?・・・・・んと??俺、牡羊の救世主とか?どんな夢見てんだ???』
どんな夢でもいっか。
牡羊が、また皆とわちゃわちゃ出来れば!

救急車が病院に付き、牡羊と蟹が救急病棟へ運ばれる。
それに付いていく双子と百合子先生。

医師「呼吸や脳波等、異常は見られず緊急性はなさそうなのですが、念の為脳のCTRを撮ります」

スクープ、なんて思っていたけれど・・・。
本当に親しい人の記事なんて、客観的には書けないかも。
なんて、思う双子。
双子『じぃちゃん、俺ってまだまだ、記者としてはダメダメ?経験積まなきゃ、って思いはあるけどさ・・・・。そう簡単に経験て詰めないし・・・』

医師「お二方、検査結果で、今のところ異常なしです。意識も左程時間がかからず回復すると思われます。意識が回復次第、再度検診します。」

百合子「異常ないみたいで、良かったよ。」
双子「俺、牡羊に付いてて良いですか?」
百合子「あぁ、私は蟹さんに付いているから、何かあったら教えてくれ!」
双子「了解です!」

じっと、牡羊が寝ているベッドの横で、牡羊の手を握り締める双子。
双子「・・・・。どんな夢見てるのか知らんけど、俺、お前がピンチなら、絶対助けるから!!!」

一方学園では。

魚「か、蟹ちゃんが!!!!」
蠍「落ち着いて、魚ちゃん。何があったのか、今、何をすればいいのか教えて?」

魚が見たのは、蟹を探して運動系の部室を周っていた時のコト。

どうやら、蟹と牡羊が言い争いをしている感じではあった。
魚「えっと・・・・・。なんだか牡羊君と蟹ちゃんが言い争ってる感じだったのだけど、私が声を掛けた途端、いきなり二人して頭突きした???ように見えたの・・・。」
んんん???まぁ、それって・・・・。
蠍「魚ちゃん、多分大丈夫よ^^」
魚「蠍ちゃん、ホント???」
蠍「蟹ちゃん、石頭だしね(笑)牡羊も、頭硬そうだし~~、ただの脳震盪じゃないかしら?」
魚「そうだったら、イイのだけど!」
魚の不安を取り除くため、そう言った蠍だったけど・・・。
蠍『蟹ちゃん!!!絶対無事で戻ってきて!!!』

魚「蠍ちゃん・・・。だ、大丈夫だよね??蟹ちゃんも牡羊君も・・・?」

山羊「えっと、蟹さんと牡羊君が救急車で運ばれたのは、皆さんご存じですよね?」

学園寮内の食堂。
不安を抱える寮生達。

山羊「今分かっている概要をお伝えします。双子君から情報が入ってくるかも、ですが、それに反応しないようにお願いします。」

天秤「それって、双子の発信が混乱を招く、と考えているのですか?」
山羊「そうは言っていません。本当に何もかも分かっていない、というのが現状なんです。」

射手「牡羊の頭ってめっちゃ硬いしw俺も前に牡羊の頭突きくらって、死にそうになったな(笑)」
獅子「俺は、腹に頭突きしてきたから、腹筋で返せたな!」

水瓶「さらば、友よ~~~。」
天秤「はいはい、歌わない!縁起悪!だ。」
といいつつ、水瓶の口をふさぐ天秤。

乙女「蠍さんと魚さんは?」
山羊「魚さん、自分が原因?と思い、かなりショックを受けたようです。ですが。蠍さんがついているので、大丈夫でしょう。」

牡牛「魚さん、心配ですぅ~~!」
乙女「会長!魚さんと蠍さんの心が和むようなハーブティー、持って行きたいのですが。」
山羊「乙女さん、それ、お願いしても良いですか?」
乙女「はい!大丈夫です、会長!!!」

牡羊の手を握り、変化を待ち続ける事3分。
双子の堪忍の緒が切れた。
双子「いい加減、起きろってば!!お前がずっと寝てるなら、魚ちゃんと俺、付き合っちゃうぜ?で、将来、結婚して~~~、子供は3人くらいがいいかな~~。ってか、いい加減、目を覚ませ!!!」

渾身の力を込め、牡羊の手を握る双子だった。

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