僕38

修学旅行3日目 大阪 天候雨

天気が雨というよりマリオがいるおかげで

雨ステージという形式。

大阪は美味しい粉物が沢山食べられると期待していたが

まさかのUSJに監禁なのだ。

一歩も出ることを許されない。

ステージ雨で行くUSJは学ランで行動する男子校生からすると

地獄。屋根がある場所が少なく乗り物も雨の為

やっていないところが多かった。

外で乗るすべての乗り物がスプラッシュマウンテンなのだ。

ジェットコースターは落ちる瞬間が醍醐味なのに

登っている瞬間から暴風・暴雨にさらされ狂う男子校生。

あまりの雨にコースターが途中で止まるハプニングが何回もあった。

それでも楽しみたいでもかっぱとか着たらカッコ悪いとか

恥じらう田舎学生は、ここから進化していきます。

途中から雨が視界に入らなくなり、全身が長靴でできていると

思い込んでいるかのように、水溜りに飛び込んだり、スプラッシュマウンテンの

一番濡れる席を見つけわざと浴びに行ったり。

(座るだけでも椅子に水溜りでビショビショすぎてもう意味不明)

帰りに、間違いなく一瞬で壊れるビニール傘を買って

使わないという謎の散財。

それだけ遊びまくって疲れ切った僕らは

帰宅集合時間の一時間前にUSJを出て

お腹が空いたからポムの樹のオムライスを食べようとなる。

空腹よりも寒さの方がだいぶキツかったが列に並んだ。

すると何故だか、店内に入るまでに一時間を超え

僕らが何も食べずに帰ろうとした瞬間に

店内に案内された。思春期の男子校生は本気を出せば

5分から10分くらいで食べれるだろうと

思っていたが、その前に店内に入ってから、30分間僕らは

放置された。何度声を出して呼んでも

「少々お待ちください」「順番にお伺いするのでお待ちください」

これを言われまつも僕らより後に来たお客さんに料理が配られる始末。

これは待ってる時間がもったいないから帰ろうと言うリーダーマリオ

こうなったら何がなんでも食ってやると言う他のメンバー達で

次は喧嘩が始まった。

最初は

小さなあげあしとりがだったが、次第にマリオがダークマリオ化していき

そろそろお互いに手が出そうになったときに

やっと料理がきた。この時点で集合時間から1時間30分遅れている。

料理が来てもなお帰ろうと言う強気のマリオ

無視して食べまくるメンバー、

(普通に料理出されて帰れるわけないやん←今更むかついてきた。笑)

するとマリオが,おそらく人生で一番大きな声を出したと思われる

「早く帰るぞって言ってんだろう!!!!」と怒鳴ったと思ったら

全員の料理を床にぶちまけた。

そう、怒鳴った拍子にテーブルに体重がのり全部落ちていった。

悪気はなかったんだろう。認めるよ。

でも問題はここから

ビショビショに濡れた傘を振り回しながら。

彼は帰るための力説を続ける

そうすると、僕達はもう雨すら気にならないスター状態でしたが

他のお客さん達が食べてる料理に傘から飛んだ雨が入り

店の中はマリオのオンステージでみんな釘付けだった。

そこから大人達が沢山立ち上がり始め

げき詰されるマリオ。

僕たちは料理をひっくり返された側なんですが

何口か手をつけてしまっていたのでお金だけを払い

初めて入ったお店で出禁になった。

そこから、先生達にもひどく怒られ

罰として夜の自由行動も僕らの班だけなく

空腹のまま次の日を迎えた。


努力がたらないでけではなく

工夫が足らないだけ


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