2022/02 今月の日本語

前書き!

 「小説家になろう」にて、現在「モンスターテイマーは世界で最も適当な」を投稿(?)連載(?)しています。

 この作品の執筆にあたって、気になった日本語、悩んだ日本語をこの場で解説していこうと思います。

要約!

 以下小説より抜粋した文言で進めていきます。

1. もう、そんな毎日は”返って”来ないーーー(第7話「起き上がる」)
  →漢字は決まってない模様。返るか、帰るか、かえるか。

2. 何か感覚があったら手を”挙げて”(第8話「魔力」)
  上げてか、挙げてか、揚げてか。
  →手は”挙げる”

3. “ぶー垂れて”いるユナをおいて(第9話「次の修行」 )
  →大丈夫。死語じゃない。死語じゃないです。多分使えます。

4. ユナは恨めしそうに偽神を”見やる”(第9話「次の修行」 )
  →やや古めかしい言い方らしいです。ふつうに使えそうです。

解説!

1. もう、そんな毎日は”返って”来ないーーー(第7話「起き上がる」)

 「あの思い出の日々はかえってこない」
 そんな言葉を耳にしたことがあると思います。そういえばどうなんだろう。そう思い調べてみました。

 検索ワード:日々 返る 帰る

 参考サイト1:https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=338

参考サイト2: https://belcy.jp/75507

 なんか日々だとうまくヒットしなかったので、「初心にかえる」「童心にかえる」を紹介しているサイトを見てみました。

 「初心に返る」の辞書も、「初心に帰る」の辞書もあるそうです。
 童心も同様に正しい感じは明確に決められていないそうです。

 と、いうことで、「返る」と「帰る」の漢字そのものの意味で使い分けるか、悩むことなくひらがなで「かえる」としてしまうのが良いそうです。

 「返る」だと、「本を返却する」とかに使われるように、モノが元の位置に戻ったりする意味合い。
 「帰る」だと、「わたし、おうち帰る!」のように、主にヒトが元の位置に戻ることをさします。

 物か人か。あの”取り戻したいあの日々”を指すなら、モノっぽいかな~と思って今回は「返る」を選びました。
 心のふるさと的な意味合いで用いるなら、ヒト、人情っぽい感じがするので「帰る」のほうがいいかもしれません。
 ちなみにざっくり調べた感じだと、歌詞で用いられているのは「帰る」のほうが多そうです。

2. 何か感覚があったら手を”挙げて”(第8話「魔力」)

 手を上げる。手を挙げる。挙手っていうし、手は挙げるかなーと思いつつも、気になることは調べておこうと、調べてみました。

 検索ワード:てをあげる 漢字

 参考サイト:手をあげる 「上げる」「挙げる」「揚げる」のどれが正しい?

 いや「揚げる」って天ぷらかい(笑)って思ったんですけど、そういえば「旗を揚げる」とか「水揚げ」とかいうし、もしかしてあるのか?と思いましたが、やっぱり「挙げる」が正しいとのことでした。

 「上げる」は単純に上に移動することをさすそうです。「棚上げ」とか「価値が上がる」とか。

 「挙げる」は目立たせる意味合いを含むそうです。確かに手を挙げるときは注目してほしい、見つけてほしいときとかですね。あとは「結婚式を挙げる」とかが当てはまるそうです。

 「揚げる」は高く掲げるとか、浮揚などの意味があるそうです。確かに、海も揚げ物も、プカプカ浮いてるイメージありますね。

 「旗を掲げる」とか、「軍を引き揚げる」とか、大きな動作、大規模なイメージがありますね。

 ちなみにプレゼントする意味の「プレゼントをあげる」はひらがなでいいそうです。

3. ぶー垂れて(第9話「次の修行」 )

 「ぶー垂れて」ってなんかローカルな雰囲気のある言葉だな。みんな普通に言うよな…?と思い、調べてみたところ…

 検索ワード:ブー垂れる

ブー垂れるのGoogle検索結果。特に一番下

 !?!?

 さむ~い死語!?!?不安になって、もっと調べてみました。

 まず「ブー垂れる」のGoogleのヒット件数。399,000件なので、問題ないのかなと思います。
 「ぶー垂れる」は3,010,000件でした。圧巻ですね。

 weblio辞書さんもこう言っています。

ぶーたれる
別表記:ブーたれる
不平不満を漏らす。ぶうぶう文句を言う。人を罵る意味で用いる「垂れ」を使用した「ぶう垂れ」が、動詞化したものか。

weblio辞書

 参考サイト:weblio辞書「ぶーたれる」

 ちなみにwikipediaではヒットしませんでした。

 世の中には存在しているし、検索すれば意味も出てきますが、あまり一般的で定義が明確とは言いにくそうです。いわゆる俗言、俗語にあたるのかもしれません。

 モヤッとしたまとめですが、一応存在する日本語といったところでまとめたいと思います。 

4. 見やる(第9話「次の修行」 )

 やや古めかしい言い方らしいです。

 検索ワード:見やる

参考サイト:goo辞書

「見やる」は、遠くに目を向ける意。「ものうげに友を見やる」のように、その方を見る意もある。やや古めかしい言い方。「見遣る」とも書く。

goo辞書

 とのことで、古くはあるものの大丈夫そうです。

ユナは恨めしそうに偽神を見やる

モンスターテイマーは世界で最も適当な第9話「次の修行」

 この文章の通り、恨めしくってちょっと気持ちが離れたよ、という感じを”遠くに目を向ける”という意味から演出することができたのかなと思います。日本語って距離を置くときにあえて敬語で話したり、”言葉で距離を取る”という面もありますよね。実に面白い(福山さんボイス)。

感想!

 日本語って独特の感性とかあって好きなんですよね。
 引き続き、できるだけ毎週土曜日に小説家になろうで、小説を更新して、毎月末にnoteで、日本語のまとめを投稿出来たらなと思います!

 お付き合いいただきありがとうございました!

おまけ☆(宣伝)

 「モンスターテイマーは世界で最も適当な

 自分でもまだ面白いところまで来てないなと思いますけど!ブックマークとかいいねとかしてもらえると嬉しいです!これから面白くなる!!はず!!します!!