🧤


続き


あれから私は、突然こんな事になった状況に頭がついていかなくて
ただただ、キミに対して苛立っていた

誰かに愚痴ったりを繰り返す

「ムカつく」
「酷い」「ウザイ」「キモイ」

そう思っていた気持ちばっかりだったのに
たまにいちいちキミのインスタのアカウントを探っては見ていた

本当は凄く今でも、大切な人だったんだと思って。

自分のプライドが高くなればなるほど
キミに対しての愚痴や想いが大きくなる

ある友達には

「そいつなんかと縁切れて大正解だよ」と
言われたり

もう誰に対しても深入りするのをやめよう
と思った

3年という月日が経ってもやっぱりアカウントを探る

キミに教えてもらった音楽もたまに聴く

聴くとやっぱり想いだしてしまう。

モヤモヤする気持ちはいつになったら幕を閉じられるんだろうと考える。

そんな今日、仕事終わりに一人で晩酌した後
カラオケに行って好きな曲を上手い下手関係なく
歌っていた

不意に選んだ曲はキミに教えてもらったモノだった

歌い終わってマイクを置く

今なら言える。

そう思ってスマホを開き、キミのアカウントのDMに
移動した

思った事、言いたかった事、謝りたかった事、
感謝をしたい事、全て綴り勇気をだして送信ボタンを押した


でも急に恥ずかしくなって
DMを削除してしまった。


終わった事は終わった事と諦めようとして
1時間過ぎた頃に


キミからメッセージが届いた


「あの時、突然突き放してしまってごめんなさい
閏は何も悪くなかった」

「精神面が本当にキツくて余裕がなかった」

「閏といる学生生活はとても楽しかった」

「人に対して温かい心を持っていて何に対しても全力で頑張る閏を尊敬している」

「〇〇から閏の話聞いたら、頑張っていて彼氏と幸せでいるみたいだよって聞いて嬉しくなった」

「寒いから身体には気をつけて
これからも可愛い閏でいてね」

と長文で届いた


まさか返って来ると思っていなかったから
びっくりした。

自分の気持ちをちゃんと伝える事ができて
本当に良かったと思った。

最後の文章には学生時代よく使っていた絵文字が添えられていた。

「そういうところ、変わらないんだね」って
寒い神戸の駅で笑みが溢れた


ありがとう。
これで前に進めるよ


三年経ったキミと会話が出来てよかった


読んでくれて嬉しかったよ


キミも身体には気をつけて、キラキラ輝いていてね。


さようなら


(終)

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