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【育児】子守りでシティポップ歌うも大失敗の巻

私は再三、昭和の曲が好きであることを公言している。
子守をするときにも幾分暇になってしまうことがあり、その際には決まって自分の好きな曲を適当に歌っている。

玉置浩二の「メロディー」や村下孝蔵の「初恋」、杉山清貴の「さよならオーシャン」など、その日ふと口をついた曲を適当に歌う。
これは子守をしている際に暇を持て余している私の気分の問題なので、特にレパートリーが決まっているわけではないのだが、令和生まれのベイビーが昭和の曲を聴いたところできょとんとして終わりである。

しかし以前、井上陽水と安全地帯の名曲「夏の終わりのハーモニー」を気持ちよく歌ったところ、直後に爆裂に大泣きされてしまった。名曲が気に食わなかったのか、感涙にむせび泣いたのか、はたまた単に眠かったのでうるさかったのかよくわからないのだが、それはそれは今までに聞いたことのないほど大きな泣き声であった。

赤ちゃんにとってはとかく様々な刺激があるほうが望ましいという声は多い。ただ、刺激がありすぎると赤ちゃんも処理が追い付かなくなって派手に泣いてしまうなんてこともあるらしい。
それだけに赤ちゃんを育てるには静謐な環境が望ましいのだろう。

と考えてみると、この世界は刺激が多すぎる。
テレビしかりインターネットしかり、情報が驚くほどのスピードで流れ、消費されすぎている。
大人であればそうしたものを何の抵抗もなく処理・消費し続けることになるが、時々確かにちょっと情報に触れることに疲れることはある。
私も仕事柄情報の受容と処理が必要とはいえ、あまりに多い時にはさすがに堪える。

赤ちゃんからすれば、普通に生きるだけでも様々な情報を得て頑張って自分なりに消化しているわけで、いきなりシティポップを歌い始める父親などさすがに迷惑だろう。この令和時代に生まれた生後数か月の赤ちゃんに昭和の曲を歌い聞かせるという「逆・平成ジャンプ」は、到底無理な芸当であったのである。

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