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銃・病原菌・鉄をすぐに読める方法_2024/02/06

Audibleを結構聴いている。

去年突然インターネットラジオに嵌ったため、とにかく耳だけ空いていることが増えた。シャワー、家事、移動中、とにかく耳が空いている。
今まで何かしながら空いている耳は何をしていたのか?
恐らく断続的に思考していて耳は使っていなかったと思うので、耳を埋めてしまうことで循環していた思考がインプットに傾いてしまい、その内支障が出るのかもしれない。

インターネットラジオも限られたものしか聞かないためすぐ聞きつくしてしまったので、数か月前にAudibleに手を出した。
月額1500円の価値があるのかは様子見だけど、結構聴いている。

最初は少しだけ小説なんかを聞いてて、その後NISAとかFIREの本を2倍速で聴きまくって、普段は手に取らないビジネス書や自己啓発本みたいのも聞いてみて、読んでみたかったこんな本も手に取った(比喩)。

「銃・病原菌・鉄」㊤㊦
これは面白かった!!Audibleじゃないと読み切れなかったかも。
「ヨーロッパ人て世界を席巻したけど、元々の出来が良いからなの?」という考えに対して、壮大な歴史を紐解いて否定していく話。多分。

誰もが想像する通り農業は重要なんだけど、土地によって増やしやすい農作物がある場合もあればない場合もある。例えばアーモンドとどんぐりは両方苦いけど、どんぐりは育つのが遅くて苦み成分の遺伝子が複雑で突然変異で良い種子ができにくいらしい。結果アーモンドだけ栽培化された。

家畜もみんな知ってる牛とか羊とか豚とかは家畜化しやすいけど、アフリカやオーストラリアの動物たちは無理なのが多い。一方で家畜と近くで生活してると病原菌が拡がっていって…となんか色々繋がってて面白い。

病原菌の部分でアメリカ先住民を植民地化する話が出てきて、この映画を思い出した。派手な映画ではないんだけど、悲しくていい映画だった。

ディカプリオのアーネストがなんとも愚かで、自分も内包しているであろう愚かさがよかった。

本の話に戻ると、農業や家畜は横方向には広がりやすいけど縦には難しいとかも全然知らなくて、何故かというと横方向は気候が似ているから技術や種を持ち込みやすいらしい。つまりユーラシア大陸って大有利!

最終章に向かって壮大になっていく感じがあって面白かったな。

本は結構批判もあるようで鵜呑みにしない方が良いと思うけど、世界ってスヌーピーの「配られたカードで勝負するしかない」の積み重ねでできてるのかもな…、って感じが面白かったです。


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