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「自転車で坂を下る=ドミナントモーション」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.8】

自転車で坂を下る=ドミナントモーションさて、前の項で「ひとはなぜか『ソ→ドという方向に重力的なナニか』を感じている」と書きました。 "物体は重力にしたがって落ちる"ということで、坂道を想像してみましょう。重力は "ソからド" 方向にはたらいていますので、ソからドへと続く坂道です。 ここで、その坂の上に自転車があるとどうなるでしょうか? 自然に自転車は坂をくだりますよね。 この「自転車が自然に坂をくだる運動」は「ドミナントモーション」と呼ばれ、 「音楽理論の ”いちば

    • 「音楽における重力について」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.7】

      音楽における重力について前の項目でも言ったとおり、ここは読み飛ばしても問題ありません。 ソという音をピアノでポーンと弾いたとします。 このとき、じつは「ソ」の以外にもいくつかの音が鳴っています。 これが倍音列とよばれるものです。 一番低く、大きく鳴っている音を「ファンダメンタルトーン(基音)」といいます。 そして、基音と同時にたくさんの高い音が鳴っていて、それらを倍音といいます。 この倍音列の中に、「ソ、レ、シ、ファ」という音の組み合わせがでてきます。 詳しくは

      • 「音は低いところから高いところに落ちる?」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.6】

        音は低いところから高いところに落ちる?あれ?でも、ここでもう一度譜面をみてみましょう。 譜面でみると「高いものが落ちてきた」というより、「低いところから上に登ってる」ようにみえますね。 音楽の世界では重力が逆さまになっているのでしょうか? では実際の音として、上のソからドに下がる場合と、下のソから上に登る場合の両方の音の動きを聴いてみましょう。 *音源データは下記コーステキスト内でのみお聴きいただけます どうでしょうか? どちらの場合も、「落ち着いた」という感じを

        • 「音楽理論の神髄はコメディにあり?」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.5】

          はじめに前回のラストで、「音楽理論は流行と感覚によってアップデートされてきた」という話をしました。 じっさい音楽理論は、わたしたちのさまざまな感覚と結びついて成り立っており、このコースではさまざまな実例をとおして、そのことを理解していきます。 そして、それらの感覚のなかでも、おそらく人類すべての人が共通して持っているであろう「ある感覚」が音楽理論の中心となっています。 その「ある感覚」とは「重力に対する感覚」です。 これだけでは、なんのことかよく分かりませんよね。 で

        「自転車で坂を下る=ドミナントモーション」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.8】

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        • ゼロからはじめる音楽理論
          8本

        記事

          「時代の流行と感覚が音楽理論をアップデートする」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.4】

          時代の流行と感覚が音楽理論をアップデートするさて、前回は「ブルースは西洋クラシック音楽の外にある」というおはなしをしました。 では、音楽理論がブルースを「外の音楽」として排除しているかというと、もちろんそんなことはありません。 古典的なクラシック音楽の理論では、ブルーノートというものは説明がつかない音でした。 しかし、現代の音楽理論ではしっかりブルースについて説明がされます。 つまり、「音楽理論がアップデートされた」ということです。 なぜこのようなアップデートが起こる

          「時代の流行と感覚が音楽理論をアップデートする」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.4】

          「音楽理論が通用しない世界がある?」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.3】

          音楽理論が通用しない世界がある?前回のブルースのところでもふれましたが、音楽理論の源流は、いわゆる「西洋クラシック音楽」です。 そして、「西洋クラシック音楽」の世界観を作っているのは、「12音平均律」というものです。 12音平均律とは「1オクターブを12均等分割する」といことです。 これは少しむずかしい言い方ですが、このように階段をイメージすると分かりやすいでしょう 12段あがると1オクターブ音が高くなります このように「階段上に均等にならんだ高さの音」を使って音楽を

          「音楽理論が通用しない世界がある?」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.3】

          「自分の好きの精度が上がる」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.2】

          音楽理論が役にたつ4つの場面さて、音楽理論の必要性を考えるにあたってもうひとつ気になるのが、 「で、結局は理論ってなにに使えるの?」 というところだと思います。 それはそうですよね。 せっかく勉強しても、ふだん使う場面がないのであれば意味がありません。 ここでは、具体的にどんな場面で理論が役にたつのか見ていきましょう。 ①共演者との会話のためたとえばセッションなどでは、こんなかんじの簡単な譜面だけをつかって演奏をすることがよくあります。 そ

          「自分の好きの精度が上がる」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.2】

          「感覚派 or 理論派という分け方は正しい?」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.1】

          はじめに音楽理論の必要性をめぐって、こんな会話がおこることがよくあります。 「理論なんかに役に立たない!音楽は感覚でやればいいんだ!!」 「いや、感覚に頼ってちゃダメた! ちゃんと理論をおさえるべき!!」 バンドのメンバー間で、大学の軽音楽部やジャズ研で、あるいは見知らぬ人同士がSNSでこんな話 をしては、決着がつかないまま険悪な雰囲気になったりしています これはどちらが正解というよりは、”それぞれの立場で正しい” といえます。

          「感覚派 or 理論派という分け方は正しい?」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.1】