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「音楽における重力について」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.7】
音楽における重力について
前の項目でも言ったとおり、ここは読み飛ばしても問題ありません。
ソという音をピアノでポーンと弾いたとします。
このとき、じつは「ソ」の以外にもいくつかの音が鳴っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1677559832749-eZHSiJUkPk.jpg?width=800)
これが倍音列とよばれるものです。
一番低く、大きく鳴っている音を「ファンダメンタルトーン(基音)」といいます。
そして、基音と同時にたくさんの高い音が鳴っていて、それらを倍音といいます。
この倍音列の中に、「ソ、レ、シ、ファ」という音の組み合わせがでてきます。
詳しくはあとのレッスンで解説しますが、この音の組み合わせは「ドに向かう性質」をもっています。
もうひとつ、「差音の原理」というものがあります。
これは、「あるふたつの音が鳴った時に、『その周波数の差分』に相当する音が共鳴して発生する」というものです。
たとえばソとドを同時に鳴らすと、その差分音としてオクターブ下のドの音が共鳴して聞こえます。
![](https://assets.st-note.com/img/1677559994565-24oS4soakY.jpg?width=800)
つまり、ドの音の方が強化されて聴こえるため、ドの音の方が「メインの音」として位置付けられ、ソはドに対して「従属的な音」となります。
なので、ソ→ドをいう音の動きを聴いたときに、
「従属的な音からメインの音に帰着した」と感じる。
というのが差音の原理による説明です。
この倍音列と差音の原理が組み合わせが、「ひとはなぜか『ソ→ドという方向に重力的なナニか』を感じる理由」の一説とされています。
以上が倍音列と差音の原理についての説明です。
これらは知っておいて損はありませんが、あまり気にしなくても大丈夫です。
あらためて、「ひとはなぜか『ソ→ドという方向に重力的なナニか』を感じている」ということだけ覚えておいてください
![](https://assets.st-note.com/img/1677560116606-6rkalzMXDe.jpg?width=800)
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さいごまで読んでいただきありがとうございました!
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