見出し画像

「音は低いところから高いところに落ちる?」 【ゼロからはじめる音楽理論 No.6】

音は低いところから高いところに落ちる?

あれ?でも、ここでもう一度譜面をみてみましょう。

譜面でみると「高いものが落ちてきた」というより、「低いところから上に登ってる」ようにみえますね。

音楽の世界では重力が逆さまになっているのでしょうか?

では実際の音として、上のソからドに下がる場合と、下のソから上に登る場合の両方の音の動きを聴いてみましょう。

*音源データは下記コーステキスト内でのみお聴きいただけます

どうでしょうか?

どちらの場合も、「落ち着いた」という感じを受けたのではないでしょうか?

ということは、わたしたちは「実際の音の高さにかかわらず、『ソよりもドの方が ”低い位置” にある』と感じている」ようです。

つまり、「ひとはなぜか『ソ→ドという方向に重力的なナニか』を感じている」と言えます。


地球の重力を想像してみましょう。

地球の裏側にいる人にも、同じように地面に向かって重力がかかりますね。同じように、音の高さとしての上下に関わらず、「ソ→ド方向には重力的なナニか」が働いています。

なぜそのように感じてしまうのか?については諸説あり、「これが正解だ」というものはありません。

このコースでは次の項目で取り上げる、「倍音列」と「差音の原理」というものから説明しますが、ここは読み飛ばしても大丈夫です。

理由よりも、「ひとはなぜか『ソ→ドという方向に重力的なナニか』を感じている」という事実を知ったうえで、それがどう音楽に活かすか?ということがだいじです。


==========
さいごまで読んでいただきありがとうございました!
続きが気になる方はMOP MUSIC laboまで!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?