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昔のプログラマー像と今は異なるが~IT職希望の学生、未経験転職者へ

 プログラマーというか、IT系職種を希望する方は、今でも多く存在すると感じます。
 「手に職を」とか「高給を」という事で、新卒で希望する方、あるいはこれまでとは異なる職種からの完全転職をされる方ではないでしょうか。採用の間口も他職種に比べて広いという理由もあるでしょう。
 でも、少し足を止めて、今一度考えてみてください。
 長くIT職として勤務している私からのお話です。

1.確かに昔と今のプログラマー像は異なる

 1)昔のプログラマー

 長く勤めてきた私にとって、今の主流スキルの開発は、よくわかってません。しかも、既にプログラマーオンリーでの仕事はしていません。
 それを踏まえてであっても、昔と今とでは、プログラマー像は大きく変わってきていると実感してます。

 そもそもプログラマーとは、職位の一種でした。
 そして、最も下に位置する職位でした。ですので、当然に給与も立場も低かった。
 会社ですので、出世という道を上っていかねば、年収もあがりません。
 となれば、いつまでもプログラマーという職位に居続けては、それは成しえませんし、軍隊でいうならば、常に最前線で死と隣り合わせの立ち位置に、年をとっても居続けなければならなくなります。

 とは言え、相応の年齢になれば、管理職を命じられる会社もあるわけで、ある時点からSEという職種となり、プロジェクトマネージャというプロジェクトを取り仕切る立場になることもある。
 いずれは、プログラマー卒業でしたが、バブル崩壊、リーマンショック等を経ても、未だに一部の企業を除いては、倒産や合併が多く、先行き不透明な業界だったこともあり、氷河期世代あたりは、いつまでたっても下っ端という事が普通にありました。企業としても、転職の募集は、ほぼプログラマークラスだった気がします。

 いずれにしても、IT企業、特に開発系企業においては、プログラマーは登竜門的職種扱いでありました。
 そして、気になる年収ですが、ほぼ高給とは言い難いと感じます。何社か転職をしてきましたが、ほぼ変わらずでした。
 労働時間も100は当たり前。休日出勤も当たり前です。そして、その分残業代を出してくれれば、ご褒美としてやりがいはあるでしょうが、ほとんどの企業は、サービス残業です。満額出してくれる企業は、その分賞与が低いか、年俸制扱いの固定年収です。年俸制も、何時間までは混みで、それ以上は出すという会社もありますが、大抵申請しないのが風潮となってましたし、勤怠管理なんてしてないのが普通でしたから、申請しようがないのが実情でした。
 まあ、いずれにしても、思ったほど高給ではないよと言う事です。
 バブル期に非管理職として働いていた先輩達は、1年でそれなりの外車を買える年収を貰ったという方はいましたが、それこそバブル時代だった時のいわゆるITバブルであり、最早、そういう企業は皆無に等しいでしょう。

 2)今のプログラマー像

 IT開発職の細分化や、多くの種類が出てきたことで、昔々のような一本化スキルのみで永久的に食べていける時代では、既になくなってます。
 でも、実際、一般企業あたりに行くと、未だに、オフコン、RPG、コボルのみのシステムと言う企業もあり、完全に化石化したエンジニアか、それこそエンジニアがおらず、ベンダ任せの企業が存在します。
 そういった企業で、DXと言う言葉はまず浸透しないでしょうし、経営者が率先してIT化を推し進めない限り、新しい技術に触れる機会もない為、ITエンジニアとは呼べない方が多くなっていると感じもします。
 そもそも、そういう企業では、ITエンジニア像が異なっており、単なる雑用係の認識しかなく、当然に出世が望めない職域でもあるので、行くことは全くお勧めしません。

 冒頭で、プログラマーは最下層で、最初の職分と書きましたが、今は既にそうではなくなってます。
 Webサービス企業が、ごく当たり前に昔ながらの業種と肩を並べるまでになってきたことが要因かと考えてます。
 かのGoogleは、元々は書籍流通でしたが、今や独自にIT開発や提供までしていますし、従来の業種なのにITをメインに事業をなしている日本企業さえあります。

 昔から、どの企業でも営業職は花形、第一線で働く職種かと思いますが、そういった職種と同じく、ITエンジニアも同等の立場として活躍できる企業が増えてきたのです。
 ということは、いつまでも最下層で働く職種でなくなったと言う事です。
 しかも、従来の請負のように、SEやプロジェクトマネージャと上がって行き、仕事内容も変わってしまうと言う事も、さほどなくなってきています。
 変な話、プログラミングもすれば、インフラ回りも行い、プロジェクトもと知り切るなんて働き方を求められもしてきているのです。

 収入においても、フリーで安定して働く人が増えてきており、これは、フリーで働ける環境が出来ていると言う事も起因してます。
 昔だと、大型マシンが普通であり、パソコンで仕事をするにしても、やはりパソコンオンリーで終わる環境ではなかった事。クラウドではなかった事から、現場や現地で働かなくてはならない仕事ばかりであったわけだったのが、今やガラッと変わりもしているのです。

 むしろ、SEやプロジェクトマネージャという、組織上の観点から見た働き方に固執することなく、プログラマーとして働ける時代となったわけです。
 聞いた話では、海外では、SEやプロジェクトマネージャオンリーという職域は、ほぼないようであり、内製が普通でもあることで、外製依頼をする企業はあまりないとか。外製するなら、パッケージを利用するのが普通とも聞いてます。
 プロジェクトマネージャにおいても、恐らくは、経営に近しい方が音頭を取っているか、プロジェクトというより、コンシューマー的な立ち位置の方がなられているように感じてます。なんというかプロデューサーと言うイメージでしょうか?。私は外資経験がないので、この点は経験者にお尋ねされるのがよろしいかと思います。

2.採用の間口が広い理由

 さて、そんなIT職ですが、開発に限らずインフラ回りどころか、ヘルプ職も含め、とにかく採用数が多く、その間口も広いです。
 この事から、人手不足と思われるでしょうが、実態は流動性が非常に高い職種であり、相応のスキルを持った方がいないというだけと、私は感じてます。
 しかも、昔からブラック職種の一つであり、3Kの言葉そのものの労働でしたから。

 そこには、薄給、労働拘束時間の長さ、生活基盤の不安定と言った事も挙げられます。
 薄給は、冒頭に書いた通り。
 拘束時間においても、10時間や20時間の残業時間ではありませんし、休日出勤も普通にあります。
 そして、生活基盤の不安定さですが、これは後述致します。

 いずれにしても、そのような業界、職種に態々就職や転職する必要性があるのでしょうか?。
 まあ、大手に行けないとなれば、考慮する必要はありです。
 これは、まずは、そういった所に就職して、会社が何たるかを学ぶことや、生活の糧を得るといった人生勉強と思えばいいわけで、頃合い見つけて転職すればいいのです。

 ですが、相応の年齢で、未経験からIT業界に転職というのは、私からすると、あまり良い選択とは思えません。
 ガラッと労働環境かわりもするからです。
 どうしても、IT職として働かねばらない、今いる企業では、先を見ても何も希望がないと感じるならば、転職の候補としてはありでしょう。
 ですが、何年かは修行のようになりえる可能性がある事は、認識しておいてほしいです。

3.勤務先で、将来も決まる

 さて、課題となるのは、実はここです。
 IT職を希望するとしても、企業はいくらでもあります。
 その勤務先企業で、将来が変わりもします。
 もう、偏差値の高い理系卒の方は、ソフト企業やIT企業を就職先として、選択しなくなっているそうです。
 そりゃそうですね。
 まず一つは、相応の企業に推薦枠があると言う事もあるでしょう。つまり、下層に位置するような企業には行かないと言う事。
 また、従来型の企業で、組織に振り回されて、好きなことが出来ない環境よりかは、ベンチャーやWebサービスのような現代チックな自由な環境で働きたいという意識もあるのでしょう。
 これらは、選択肢の幅が広いと言う事もあるでしょうが、ごくごく普通にIT企業を希望する方とは、別次元なのです。スタートがそもそも違うわけで、ごくごく普通にIT職を希望する学生や転職者とは、意識もスキルも異なるからです。

 IT業界は、昔から建設業界に比喩されており、ピラミッド構造となってます。ゼネコンがあり、下請けがあり、内装屋さんやサッシ屋さんが入ったりといった具合です。
 今でも、元請け下請けの構造はあります。
 そして、長年問題となっている偽装派遣も、未だに存在します。偽装派遣を無くすために、特定派遣認定制度なるものを政府が10年以上前に出して、こりゃまずいと言う事で、その認定を取る企業が普通に存在してます。

 IT企業といっても、内実派遣企業と同じなのです

 大手・中堅の独立系企業でも、その会社内で仕事をされ続ける方はおります。そういう部隊がありますし、請負でもいわゆる持ち帰り取った形で働けます。私もそういう会社におりました。
 しかし、その環境で常に働けない時もあり、そういう場合、相手先企業に常駐して働くと言った、一時しのぎ的な働き方もあります。勿論、長く外注先で働く部隊もあります。

 ですが、100%常駐先で働くスタイルのIT企業も未だ存在します。
 そういう企業は、ピラミッド構造の下も下に位置する企業になります。
 そういう企業が多く、また多くの採用募集をしている事から、間口が広いわけでもあります。
 そもそも、大手やその子会社あたりも募集してますが、求められる年齢、転職回数、スキルは、他の職種と同じように狭き門です。
 そうでない企業が多い事から、間口が広いのです。
 ある意味、失業対策企業と私は見てます。
 でも、就職先が見つからない、異業種異職種の未経験からの転職となると、そういう企業しかないのです(言い切りすぎですが)

 そういう企業では、
・帰属意識が付かない
 つまり、自分がどこの企業に属していて働いているのかわからなくなる。
 心がフリーな人は、全く問題なく、そういった方は将来独立を考慮もされているでしょうが、今まで自分の会社と言う中で働いてきた方にとっては、心の置き所がなく、他社で働く以上お客さん扱いでもあるので、遠慮しながら働く事を強いられもします。それが苦痛で辞めていく人もおり、私も一時期そういう下位層企業で働きましたが、さっさと辞めた口です。

・薄給・労働時間
 そういう企業でも、会社組織ですので、一応の年収は見込めます。
 しかし、中には、エンジニアではなく、営業にクラスチェンジしないと昇給が見込めないという会社もあります。
 そもそも派遣的な働き方ですので、給与は相手先に依存します。
 そして、長く働ける確約もありません。ある時、自社に戻されて、次の常駐先が決まるまで待機という特徴的な働き方となります。中には、この間の月収が6割しか支給されないという会社もあるのです。

 労働時間においても、これもピンキリですが、当然に100時間越えとかの可能性はあります。
 経理職のように、四半期末や年度末は泊まり込みといった、イベント的なものであれば、我慢もできるでしょうが、常に火が吹き荒れているプロジェクトや、最近だとみずほあたりがひどいですが、そういったプロジェクトばかり投入され続けるケースもあるのです。

 また、常駐先と書きましたが、必ずしも通勤圏内とは限りません。
 二重生活を余儀なくされることもあります。
 単身赴任ではないので、赴任手当等ありません。いつまでかもわかりませんし、それを経て本社に栄転と言った従来の企業のような出世を考慮した働き方でもありません。
 単なるワーカーであり、ドカタと言われる所以でもあります。

 今の生活を捨てて、あえてそういう環境に飛び込みますか?

 でも、ITスクールに行って、相応のIT企業に転職できている方もいるので、言い切ってしまう事には、少し罪悪感はあります。

4.今の職場で自らを改善できないのか?

 3に関しては、従来型をベースとした就職転職になります。
 そして、2も含めれば、今後この道に進む際、どういう過ごし方をしたいかも考慮して選ぶ必要がある事がわかったかと思います。

 私自身は、今のようなWeb系での仕事は希望していなかったこともあり、また時代的にも選べなかった事もあり、同じような旧来型企業を転職してきたことで、かなり苦労してきました。
 たまに、転職面接で、「他の職種や業界を選ばなかったの?」と心配的に問われる場面もありましたが、自身には夢があった事もあり、あえて選ばざるをえませんでしたが、やはり生活の拠点を得たい、収入を相応に得たい(実際は、仕事上の支出が多すぎて生活できなかった)希望もあり、請負から発注側である社内SEに転職しました。
 念のためですが、新卒や未経験から社内SEに就く事は、ほぼ無理と思ってください。そもそも経験者採用が主流であり、経験者と狭き門を競争することになりますので。

 異業種異職種からの転職者の方においては、今の企業でIT化が、ご自身でできないのでしょうか?。まずは、それの取り組みとして学習できる環境が、今の時代そろってます。転職先企業に入ってから教えてくれる企業なんて、まずありません。あったとしても、困るのはご自身です。前述したとおり、未経験者が入れる企業は、下層企業で派遣型企業がほとんどです。そういった企業では、商品であるあなたを無理にでも押し込んで、毎月の売り上げを得る必要があります。そうしないとあなたの給与も支払えないからです。となれば、教育している暇は無駄であり、早々にアサイン(プロジェクト投入)される事になり、現場で学びながら仕事をこなせばならないのです。

 まず今いる企業で取り組むべき。事務職の方がIT改善に取り組んでいる時代ですし。
 転職しやすいIT企業にいって、将来をふいにするより、今の企業で改善しつつ、システム部門に配属された方が、よっぽどいいです。
 勿論、経営者がITに対して理解ある企業かが重要です。ほとんどの中小では理解ありませんから。
 「え?それでも今いる企業は、いつ潰れるかもわからないし、落ち目だから今のうちの転職をしたいのです」と言う方も、最もな理由と思います。
 転職には年齢がありますからね。
 でも、未経験の場合、間口が広く、それなりのランクの企業しか募集していないとなれば、変な話、「(年齢制限は確かにありますが)いつでも転職できる市場」なのですw。勿論、面接で通るかは、ご自身と採用者の相性にもよりますが。

5.学生の場合はどうか

 新卒扱いとなる学生の方にとっては、もうそういう企業しか選べないのであれば、腹をくくるしかないですね。辛い事を申せば、ご自身のスペックが市場にマッチしてないわけですから。
 しかし、以前にも書きましたが、上を見すぎて、自身のスペックにあって無い企業ばかりをターゲットにして就活しているように思えます。
 働く場所も然りで、今一度考えれば、地元でも中小でもよい企業はあるのではないでしょうか?。あるいは公務員でもいいでしょうし。無理に都会に出て、IT企業に勤務したのに、なぜか地方に飛ばされて、、、と言うケースもあるのです。前述したように、下層下請けの場合、単身赴任扱いにもならなければ、本社への出世コースの為に地方で修業をというわけでは、この業界ないのです。

 もし、就職までまだ二年先、いや一年半先であれば、コロナのこの時期すごい良い機会だと思うのです。だって、学校ほぼ休校で時間あるのでしょ?。勉強する時間いくらでもあるじゃないですか。こんないいタイミングないですよ。

 IT職に就けば、勉強は常に必須です。もし今勉強する時間を設けていないならば、IT職はどんな企業でも、まずやっていけないと思います。特に今の時代は、私が新卒の頃に比べれば、スキルの様変わり速度が速すぎですから。
 少しITの勉強をして、その手のアルバイトを探してやってみるべきです。何も高額なスクールに通う必要はありません。幾らでも無料で勉強できるサイトがありますし、勉強した分野にもよりますが、証明として資格取得をする事もできます。ベンダ資格のほとんどは、多少の受験料はかかりますが、いつでも受けられもしますし。睡眠4時間くらいで1か月過ごすのも体力的に問題ないでしょ。

 そして、次の事が味噌でもありますが、学生アルバイトでもできるITの仕事は、一応昔からあるにはあるのですが、前述したとおり、昔と今とでは技術の幅が広がってきており、働き方にも幅が広がっている事から、昔とは違う分野や仕事スタイルを多く選べるわけです。
 昔のように、というか旧来型システム開発や請負派遣のような仕事オンリーであれば、募集はほぼ皆無ですが、そうでなくなっていると言う事。
 もうお分かりの通り、自宅で、あるいは自社で仕事ができる分野があるわけで、学生のうちからその手の分野を、まずは社会勉強も兼ねてやってみることができるわけです。案外単発ものもあります(とはいえ、数か月は拘束されますので、その間旅行や帰省を自由にしたいという自己欲求がある方は、まず通過しないでしょう)。

6.案外一般事業会社勤務者には強みがある

 仮に100%派遣型の企業ではない企業に転職できたとしても、まずは常駐に投入されるのが普通かもしれません。内勤・外勤と言う区別があったりしますが、内勤者はやはり相応の開発能力が求められもしますので、初心者ともなれば、外勤組になりえます。また、インフラエンジニアともなれば、外勤(客先)は必須となります。

 内勤外勤問わず、ITの知識は得られるかもしれませんが、業務知識を得るのは結構至難なのです。というのも、開発一辺倒ですので、実は会社の仕組みを知らないエンジニアが多いのです。多いというか知らないと言い切った方がいいかもしれません。
 例えば、業務系であれば、会社と言う組織においての商流を知らないわけで、それこそ異業種から来られた方にとっては、日頃目にしている伝票すら見た事ないエンジニアは結構います。
 「え、ではなぜ、うちに来ている業務系のエンジニアの方がいるの?」と言う疑問もあるでしょう。大抵、どこの会社でも精通している方は一人はいるものです。そういった方がベースとなる仕組みを作っている(パッケージ企業)とか、プロジェクトを取り仕切っていたり、後任を育成しているのです。とは言え、そういった知識や経験を持っているエンジニアは少数とも言えるでしょう。実は私も途中から業務系にシフトしましたが、社内SEとして事業会社に転職するまで、伝票を見た事すらなかったのです。
 そういった面から、異業種異職種からの転職組は、別の武器を持っている事になります。それを基にITの知識(ここでは開発になりますが)があれば、更に頭一つも二つも飛び出して優位を得る事ができるのです。

 つまりは、ただのプログラマーで終わってしまう会社人生を、あえて選ぶのですか?と言う事にもなります。そして、前述したとおり、転職先選びにもこの先かかっているのです。
 Webエンジニアとて、恐らくはマーケティングの知識が要求される時代なのでしょう。となれば、開発の知識以前にマーケティングの経験があれば、やはり別の武器を持っている事になるのです。
 一般事業会社にいると言う事は、かなりの強みです。勿論、今の会社でどんな仕事をしているかにもよりますが。
 但し、これらに属さない分野もありますが、未経験者にとっては、まず採用の口はないので省きます。それは制御系や組み込み系です。この場合、職業訓練でも受けない限り無理でしょう。

7.資格はどうなのか?

 資格においては、持っていた方が有利に働きますので、取得されることをお勧めはしますが、こと未経験からの転職者にとっては、むしろどういう事業会社にいて、どんな仕事と知識を持ち、プラスとしてITの知識もあるという方が、私は優位があると思ってます。
 その為、今の企業での仕事における資格を持っており、その上で、どういう言語で開発をしたことがあるか(実装は別としても)の方が、ずっと即戦力扱いされます。その方が、下層に位置するIT請負企業や100%派遣型企業ではない企業に、入りやすくなり、不安定な将来にならずに済む率が高まります。
 できれば、今いる企業の業界を踏まえて、その業界に対して請け負っている企業が望ましいですね。だって業務知識あるのですから。

 そもそもIT資格を問われる会社というのは、次に大別されるように感じてます。
 ・昇格昇任としての条件として
 ・部内や上司が、資格信奉者
 ・派遣型企業のように、売り込むための材料
 ・ITの仕事に理解がない為、資格という誰もがわかり、なんとなく優秀だと錯覚している採用官の存在
 そんな程度です。
 ITパスポートやMOS等は、資格として役に立ちません。また、変な話、基本情報より簿記二級の方が優位性があると思います。基本情報や応用情報とるならば、Linux系、Oracle、CCNA当たり取った方が、即戦力扱いされると感じます。また、Web系だと、自身でホームページを持っており、その中でWebシステムを組んでいるとポートフォリオ的に見てくれるわけで、そこまでチャレンジしているという事をみてくれもするわけで、更に優位性が高まるのではないでしょうか?。
 ただ、こればっかりは、会社のスタイルに左右されるので、実は何とも言えない武器と感じはしてます。

8.最後に

 IT企業やIT職を希望する学生、あるいは異業種未経験からの転職者の方に、少しでもお役に立てられれば幸いです。

情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。