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読書記録「リフレイン」

〜今日の1冊〜

今日は五十嵐貴久さんの作品を紹介します。

生徒、教職員あわせて百二十余名の命を奪った「青美看護専門学校火災事件」。
その惨劇の前触れは、すでに一年前から始まっていた。
轢死、飛び降り、練炭自殺……学校の内外で続発する生徒たちの非業の死。
その周囲には、いつも「彼女」の影がちらついていた——。
阿鼻叫喚の地獄と化した火災の、唯一の生存者が語る看護学校時代の“雨宮リカ" の素顔とは。シリーズ第六弾!

Amazonより

〜読後の感想〜

私の大好きなあの、リカシリーズの第6弾です。
今回はリカの看護学校時代のお話で、【祈り】という著者の体験談とフリールポライターの取材とが交互に書かれていました。
個人的には、体験談のみで十分面白かった印象ですね。
ただ、書き方?のおかげなのか非常にリアリティがあってそれはそれでよかったです。
リカを【彼女】としか呼ばなかったり、リカの周りで続く人の死…これまでの話を知っているからこそ読みながらリカと一緒のクラスになってしまった子たちを本気で哀れんでいる自分がいました。
リカに近づいてはならない、関わってはならないと教えてあげたくなったほど…笑
【祈り】を書いた著者は亡くなっているようですが、亡くなった理由がまた辛いものでした…しかし、そうしなければリカからは逃げられなかったのかもしれないですね。
作中に「マヅルカ」という曲の説明がありますが、読了後聞いてみると…怖さ倍増です。
是非、実際に聞いてみていただきたい…。


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