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漫画感想BAN 第十九回第一章「ああだこうだと言いながらも、呪術が好きらしい」

はじめに


 前回の続きはこちらとなります。

第一章 週刊少年ジャンプ

第一節 アオのハコ

 前回、告白された菖蒲ちゃん。付き合いそうになるかと思いきや、相手側の高砂君から、保留扱いを受けることに。
 自分が好きな人と付き合うことが、一番良い。それがいいと勝手に思い込み、付き合うことを前向きに検討する菖蒲ちゃんですが、一番残酷なことしてないか?これじゃあ、初登場した頃と変わらんぞ。

 大喜達のクラスでは、おばけ屋敷をやることとなり、皆和気あいあいとする中、現れる遊佐弟。
 やることが無くなり、大好きな大喜先輩と打ち合いたいと言い出すのですが、大喜達のクラスの作業は終わらず仕舞いなので、失敗に終わります。
 それ以上にバドが出来ないことに不満を漏らす遊佐弟に突っかかる雛でしたが、大喜は練習熱心なだけと何処か、いいお兄ちゃんムーブ全開のご様子。
 遊佐弟と雛の関係性に変化は訪れるのでしょうか?いるよね、文化祭にやる気を示さない奴。凄くリアルだし、ちゃんと描いてるの好感高いわ。

 それから、大喜は段ボールを獲りに行った際、猫の着ぐるみの何物かに遭遇します。その正体は勿論、千夏先輩でした。可愛すぎる。
 千夏先輩のクラスでは、着ぐるみたちのスタンプラリーを開催し、全部回り切ると景品がもらえるとのこと。因みに景品は学食無料券らしいのですが、考えておくの真意や如何に?

 2人とも、校舎で隠れることなく、会えることに喜びを感じる最中、その背後で蠢く敗北者たちの怨嗟の声が・・・。

 文化祭の準備を終え、練習終わりの放課後。高砂君とのチャットに心揺らす菖蒲ちゃんを後目にそう言わないと周りがうるさいだろと本音を漏らす匡君。
 帰宅しようとした最中、幼馴染の咲季と元カレが言い争う場面に遭遇。
 余りにもしつこい彼との修羅場の末、咲季は咄嗟に今好きな人はこの人なんだからと匡君を差し出し、揺れる匡君。
 一気に揺れる三角関係から、四角関係に発展していった今回。ここまで、匡君がフューチャーされる日が来るとは思いもしませんでした。

 平和的な解決のちなだいと違い、何処か不穏を隠せない匡菖蒲の運命や如何に?
 
しかし、咲季の彼氏、想像以上にクズだったな。

第二節 呪術廻戦

 宿儺と恵。2人の精神世界での対話。最後の足掻きを行う宿儺でしたが、完全に論破され、誰かの為に生きてみようと決心する恵。
 これまで、不遜な態度で多くの敵たちを圧倒し続け、多くの敵たちを屠って来たバケモノと言えど、死ぬのはやはり、怖かった所を見ると無惨を連想してしまいますね。
 
 前回の黒閃により、恵の体から放出される宿儺。最後に残ったのは醜悪な姿でした。虎杖はそれを掬い上げ、自分と宿儺は同じと語り始めます。
 虎杖は自分の体に再び戻ることを勧め、自分なら受け入れられると言いますが、宿儺は拒否。
 そして、それまで小僧小僧と言い続けた彼が虎杖悠仁と名前を言った後、「ナメるなよ、俺は呪いだぞ」の言葉を残し、消滅します。
 ハガレンのエンヴィーと大総統の最期の場面を足して二で割ったような内容なのが、旨味が凄いですね。芥見先生はパロディやオマージュ大好きなのは、有名な話ですが、そういうことなのかな?

 裏梅と秤との戦いも終え、最後まで生き残った秤。
 裏梅は宿儺が負けたのは、お前らの運が良かっただけと告げますが、「運がよかっただけ…か。俺にとっては最上級の褒め言葉だ!!」と言う秤の言葉で、裏梅は笑みを浮かべ、消滅します。

 こうして、長岐に渡った哀しき呪いの戦いは終わりを告げます。
 多大な犠牲を払いながらも、多くの奇跡がかみ合って、物語はこれで終結するかと思いきや・・・。

 恵が目を覚ますと其処には序盤の茶番を連想させる虎杖と野薔薇の久々の一年ズが集結していました。
 ようやく、いつも通りの時間を取り戻し、家入先生から預かった五条先生の手紙を野薔薇と恵の2人に渡す虎杖。
 野薔薇の受け取った手紙は、母親への居場所だったのとすぐさま、手紙を破り去ります。一体、どんな事情でそんなことをしたかは、不明ですが、何があったんでしょうね。

 一方の恵への手紙に爆笑する恵。その中身は五条先生が実の父親である伏黒甚爾を殺したことを告白しますが、虎杖と野薔薇はドン引きしてしまいます。
 恵は巻き込まれただけとはいえ、姉も恩師を殺してしまった事実は覆すことは出来ませんが、気にするなと言う五条先生なりの励ましと思うと胸に来るものがありますね。これ言えるのは、五条先生位なもんでしょう。
 ようやく、笑えるまで回復したのが、戦いの終わりを心から感じますが、まさかの戦いは終わっていなかった。

 乙骨先輩を救う戦いが始まるって、これで終わりじゃないのぉぉ?
 死んだと思われていた日下部さんが生きてて、何よりでしたが、どうにも、ギャグの雰囲気がありそうなので、暖かい目で見守りましょう。

 やっと、長い戦いも終わったにも関わらず、まだ戦い。宿儺への掘り下げは少なかったみたいですが、もうええでしょう。もう、お腹いっぱいよ。
 色んなものを失いながらも、前へと進むことを決めた恵には、どうか良い最期を迎えて欲しいものですけどね。

第三節 SAKAМОTО DAYS

 キンダカの修行に励むシンと平助。しかし、2人の肉体は最早、成長限界であり、これ以上の進化は見込めないと告げられます。
 しかし、キンダカさんはシンに超能力を強化するように助言を受けます。
 シンはショックを受けますが、異能者の師匠と言う人を南雲に紹介されます。
 それは殺連監獄に幽閉された100%の的中力を誇る占い師。その人なら、もしかすると言われ、シンと平助はわざと殺連の施設に自首し、その占い師の下へ飛び込みます。

 ルーには、散々な言われ様でしたが、シンもここで終わりたいわけではなく、良い修行の場にしたいと覚悟は相当決まってるようですが、平助は?
 しかし、殺連監獄だけあって、誰一人として生きて帰って来たことのない場所だけあって、また一波乱ありそうですね。
 これは過去キャラ総出演の流れか何かですか?
 坂本さんの出番はありませんでしたが、改めて、坂本さんは超人と分かった気がしました。何より、才能の限界を言う漫画って・・・。
 平助の意志よりも、シンの意志が尊重され過ぎてて、草。

第四節 願いのアストロ

 ヒバルの一撃に冷や汗を掻く獅鷹でしたが、お互いに全身全霊の力を出し合い、結果として、彼の重力のアストロによって、この戦いは引き分けに終わります。
 すると第二子であるサツキが現れ、要件を済ませたようなので、撤退を始めることとなりました。

 ヒバルが止めようとするも、謎のアストロの妨害により、先へは進めず。
 獅鷹もどこでもエレベーターみたいな何者かのアストロでその場を後にしようとします。

 その際、家族の絆を重視するヒバルは、彼を止めようとしますが、獅鷹はこの災害に世剣の家は無関係ではないと意味深な言葉を告げ、そのまま、この場を去って行きます。
 その中で気になるのは、サツキの手に入れたブツに反応する寅三兄さんがとても気になるので、その辺りの伏線が回収される日は来るのでしょうか。
 盛り上がっているようで、盛り上がっているかが、分かりづらい本作ですが、ここでこの戦いが終わらなくて良かったです。
 てっきり、ここら辺で打ち切りになると思ってたので、まだまだ続いてくれると嬉しいんですけど、まだ油断出来ないんだよなぁ。

第五節 ルリドラゴン

 前回、何処かのクラスメイトからの心無い言葉に傷つくルリ。
 周りの友人達に支えられながらも、何とか気持ちを取り戻すルリ。
 個人的に佳奈の言葉はリアルだよなぁ。皆が皆、良い人間ではいられないからね。誰しもが、許容できる程、豊かではないけれども。
 実行委員の仕事に向かう際、中村さんと佐藤君の2人に遭遇し、滅茶苦茶、心配されていたルリ。

 優しい人々に囲まれながらも、今日は看板作りに勤しむことに。
 するとまたしても、ツノに関わる心無い言葉に傷つくルリでしたが、相方である赤里のアシストで事なきを得ます。
 別にツノがどうこうではなく、ただ話のネタにしたいだけで、深い意味も無く、気に入らないからという稚拙な理由。それはどの社会でも同じで、気に入らない人間を袋叩きにして、悦に入るのと同じなんだよな。
 そうすることで、自分は違うと一線引くことで安心を得たいと言う感情かと。

 いきなり、優しい赤里に対し、ルリはなんで優しいのと失礼な言葉を言いますが、赤里にとって、ルリの行動は嬉しかったみたいですね。
 本当に一歩踏み込むことって、大事なんだねと心から分かる場面でした。

 すると赤里は珍妙な提案を述べます。それはルリの生えているツノを引っこ抜こうと言う提案でした。
 ルリは抵抗するものの、赤里の馬鹿力により、ツノは見事にぶち壊れます。その異様な光景に周りにいた人全員ドン引きします。

 きっと、ツノが無くなれば、叩く理由もなくなるので、それが目的なんでしょうけど、果たして、上手く行くのやら?
 最新刊も発売となり、分からなかった登場人物の名前が分かり始めて来たので、ようやく本作への理解度、解像度が上がって来た気がします。
 本当に本作が大好きなんで、一日でも長く連載続いて欲しい限りです。

今回は長文になったので、第二章はまた改めて。
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