kenohiの「いま」と「これから」(2020年8月)
<小さな喫茶食堂kenohiの収支記録>
kenohiの「いま」と「これから」シリーズでは、下記について書いています。
・毎月(収支確定時期の関係で前月)の収支状況について
・実施したことについて
・これからについて考えていること
・雑記(これがメイン)
※kenohiについてはこちら
8月の暫定収支を公開します。
(kenohiの裏側は知りたくないよ!という方は下記の目次から2へ飛んでください)
1.収支
※店舗運営に欠かせない勘定科目のみ記載。
※便宜上、僕(個人事業主)の給料を人件費として記載しています。
○収支(利益):-32,620円
・売上:590,089円
・費用:622,709円
8月も、7月に続いて赤字となりました。
このままでは良くないということですね。
(freeeの年間利用料を今月計上しているので...それを除けば-10,000円くらいの赤字でしょうか。惜しい。)
〇前年同月比
・売上計:104%
・店舗売上のみ:87%
店舗のみの売上では前年比-13%(残念!)、
noteや場所貸し等の雑収入も含めた売上では+4%となりました。
○日販の推移
営業日数の差異がありますし、店舗日販の推移は見てみたいと思いました。
5月を除いて、1営業日あたりの日販は前年より高くなってきます。(2019年5月は展示の影響が凄く大きかったから仕方ない!)
単純に考えれば、概ね昨年よりは営業時の売上は良い状態であると言えます。
客数/営業日数で見ると、昨年よりも(5月を除いて)お客さんが増えていることも分かります。
苦し紛れの言い訳のように聞こえるかもしれませんが、客観的に捉えて
・写真やイラストの展示者経由の集客がなくなった
・ほぼ、近隣の方のご来店のみ
・貸し切り利用がほぼなくなった
これらを加味すると、「何もなくても、kenohiを気に入って日常的に来てくださる方」だけで成り立っている(赤字なのでそうは言えないか...)、昨年とほぼ変わらないというのは、良い状態と言っていい。
営業日数を増やせば「とりあえずの黒字」も作れるでしょう。
でも僕は、週休2日を継続したい。
・売上詳細
<店舗売上>
()内は前月比
・売上:492,264円 (-39,825円)
・客数:459人 (-24人)
・客単価:1,072円 (-29円)
・営業日数:21日 (-2日)
・平均日販:23,441円 (+307円)
・客層:既存84% (+7%) 新規16% (-7%)
・テイクアウト売上:14% (+-0)
(同じ営業日数だったら先月とおんなじくらいだったんだなあとか思ってしまう)
日によって波はありますし、そう簡単にコントロールできないですが
日販25,000円で安定するのが売上的にも体力的にも理想です。
<店舗以外の売上>
・noteサークルの売上
・ふくふくゴハンさんの場所貸し3回
・ちょい晴れさんの場所貸し1回
・9/10の貸し切り利用(1回)前払い
伸ばしたいのは、継続的な店舗以外の売上です。
===
5月から週休2日に変更しました。
週休2日にすると、微マイナス(-2~3万円)になっていきそうな見込みです。
オンラインショップやキッチハイクさんのチケット売上、ビザスクの売上、
感染防止協力金といった臨時的な収入がなければ赤字は続いていくでしょう。
良いのか悪いのか全く焦りがなく、のほほんと過ごしている日々ですが
「やらないこと」は決めています。
・店舗売上は積極的に伸ばさない。
・オンラインショップにも積極的に取り組まない。
・従業員を増やす気もない。
要は、労働集約型の事業は伸ばす気がないということです。
売上と労力が比例するようなものは、伸びれば伸びるほどしんどくなって、理想の空間を維持できない。それがイヤだからです。
〇安定して黒字にしていくためにどうしようか
<短期>
・空席の多い時間帯を活用したイベント実施
→読書会の再開、テーマを定めた勉強会の実施など
自分はあくまで場を提供し、コンテンツはお客さんが持ってくる、あるいはともに作る形が理想です。
<中期>
・壁面展示利用の再開
→各SNSでの積極的に募集
<長期(今はまだ夢物語...)>
・月曜定休の場所貸し(良い人がいたらありきなのでコントロール難)
・noteの会員数を増やす(でもむやみに増やすのは嫌...どっちやねん。)
・note以外で、場所&時間に捉われない方法で2~3万円/月の利益を作る(2つくらいあると理想)
一番考えなくちゃいけないのは、長期のところです。
キャッシュフローがギリギリになってから焦りたくはない。
お金のために「割り切って」やるということはしたくないです。
すぐに、簡単にできることをはじめつつ、
「これには時間やお金をかけてでもやりたい」というものを探すこと。
とりあえずでもいいから試してみること。これらが僕のやるべきことですね。
2. 8月に変えたこと、はじめたこと
〇freeeさんにインタビュー記事を書いてもらった
こういう話をすると、初心にかえって身が引き締まるという意味でも
本当にありがたいですね...。
〇ふくふくゴハンさん実施(3回)
ふくふくゴハンさんはすごいです。
既にリピーターさんがたくさんついています。
ほとんどがそもそもkenohiのお客さんでもあるので、新規のお客さん集客が課題とも言えますが、そこは一緒に解決していきたいです。
〇ちょい晴れの実施
kenohiのお客さんであり、お仲間でもあるsmilys tableさん企画の1日イベント。
アクセサリーショップのRIELEさん、焼き芋屋さんの銀六いもさんと共同での実施でした。
このイベントに来てkenohiを知ってくださったお客さんがチラホラ...ありがたいです。
〇LOOPのポート設置
これは厳密に言うと9月ですが。
シェアサイクルを置きはじめました。
余っている場所をお貸しして、利用率にかかわらず定額で収入が入ります。
場所代自体は大きな金額ではありませんが、
LOOPをきっかけにkenohiを知ってもらったり、
既存のお客さんの生活が便利になったら嬉しいですね。
お隣のパン屋さんや、雑貨屋さんをやっている方だったり...
お客さんというより、近隣でお店をやっている方が興味津々なのは予想外のことで、それはそれでうれしいです。
3. あとがき(むしろメイン)
今日、僕は誕生日を迎えて28歳になりました。
友人やお客さんから、お祝いのメッセージやプレゼントをいただいて
ハッピーな一日でした。
(写真は昨日、自宅にて)
「28歳の目標は?」
と聞かれることもしばしばですが、特にないです。
来年も「去年より素敵な自分になっている!」と思えたらそれでいいです。
それはきっと、ビジネススキルが向上したり、収入や人脈が増えたり、
kenohiが雑誌に取り上げられるようなこと...ではないです。
捉え方や考え方が柔軟になって、イライラすることが減る。
気の利いたことが言えなくても、親身になって人の話を聞けるようになる。
良い所を見せたがって、見栄をはったり無茶したりしない。
「これぐらい、いいかな」ってズルしない。
こんな風に、少しずつ少しずつ
人として成熟していけたら、素敵ですね。
===
最後に、最近読んだ本一覧。
8月~9月上旬に読んだのは...(敬称略)
『檸檬のころ』 豊島ミホ
『喜嶋先生の静かな世界』 森博嗣
『赤白つるばみ』 楠本まき
『風の谷のナウシカ』 宮崎駿
『こといづ』 高木正勝
『居るのはつらいよ』 東畑開人
『いとしいたべもの』 森下典子
『わかりあえないことから』平田オリザ
『他者と働く』 宇田川元一
今月のイチオシは...悩ましいな。全部それぞれ良かったんだよな。
強いて言うなら『赤白つるばみ』と『居るのはつらいよ』です。(2つになった)
kenohiに全部置いていますので、お近くの方は読みにいらしてくださいね。ではでは、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
kenohiという小さな喫茶食堂を運営する中で思うことや考えていることを書きます。もし、万が一、応援したいと思ってもらえましたら、サポートいただけると嬉しいです。