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自分へのご褒美

いやーしんどかった。
ここ1週間就活系の活動やらバイトやらが上手い事、重なってしんどい時期が続いたんですけど、それが昨日でひと段落着きました!

就活&バイト頑張ったご褒美として今日は急遽行きたいと思っていた映画「夏へのトンネル、さよならの出口」を見に行きました。

この作品は無料の漫画アプリで少しだけ見たことがあるだけだったんですけど、当時は『これ普通に面白くね!?』って思ってたんでいつの間にか映画になっていて見ちゃいました。

今回は、「夏へのトンネル、さよならの出口」の感想をnoteで吐き出します。まだ見たことのない方に向けてネタバレなしで生きたいという気持ちを持ちつつも、語りたいところではガッツリネタバレしちゃうと思います。ご了承ください

見どころ① ヒロインの花城あんずが可愛い

初っ端から個人の意見が思いっきり割れそうな見どころを挙げさせていただきました。ヒロイン花城あんずの属性はツンデレ系です。
物語の序盤は転校生ということもあり、クラスから浮きまくるし主人公の塔野カオルに対しても冷たく接します。
加えて自分の軸をきちんと持っている為、序盤での印象はツンツン系一直線で物語が終わってしまうのかなと思いました。

そんなツンツン系なヒロイン一直線かのような思われたあんずは物語の中盤でかなりデレ始めます。
共同戦線を組んでいるカオルとうらしまトンネルの捜索を進めていくにつれて、仲良くなり水族館に行ったり花火に行ったりします。
そこでのあんずはめちゃくちゃ可愛いですし、ツンデレ系のヒロインが好きな人は僕と同じような感想を抱くと思います。

あと、違う作品になってしまうのですが『響けユーフォニアム』に出てくるキャラクターの高坂麗奈にめちゃ似ているので比較して欲しいです。(この高坂麗奈に似ているというのもあんずが可愛いと思ってしまった原因かもしれません。)

見どころ② カオルとあんずの比較が面白い

作中では、比較的平凡な人間として描かれている主人公の塔野カオル。一方で軸がしっかりとしていて特別な人間として描かれているヒロインの花城あんず。この二人の比較がこの作品では面白いと思いました。

主人公の塔野カオルの特徴は以下の通りです。

  • 田舎にいる高校生

  • 音楽が好き

  • 4人家族だったが、妹を亡くし父と2人暮らし

  • 幼少期は妹と外に出て遊ぶわんぱく少年

  • あんずに傘を貸す

ヒロインの花城あんずの特徴は以下の通りです。

  • 容姿端麗で頭脳明晰

  • 論理的で合理的に物事を判断する女の子

  • 東京から田舎の学校へと転校してきた高校生

  • 古い漫画を読むのが好きで学校にいる時は友達を作らずに本を読む

  • カオルに傘を借りる

特徴を見ても、カオルは普通の高校生であんずは他者を寄せ付けない特別で不思議な女の子という印象があります。

そんな普通のカオルと特別なあんずは物語上で、逆なんじゃないかと疑問を抱きます。実はカオルが特別であんずは普通。
誰がどう見ても「普通なのはカオルなのにあんずも普通ってどういうことだ?」と思ってしまって、考えるのが面白いです。

あんずが自分自身を特別ではないと考えている理由として、自身が目指している目標とその環境の高さにあると考えました。例えば、プロのサッカー選手を目指している高校生が全国大会の初戦で負けてしまうようであれば特別ではないと考えますよね。周りにはもっとすごい人がいて、自分より才能を持っている。そんな風に考えているあんずは特別ではないと自分で言っているわけです。

見どころ③ 過去を見ていた二人が未来に進む

特別なカオルは自分の目的を達成するために、あんずの事を置いて進んでいってしまいます。待たされているあんずの気持ちを考えたらめちゃくちゃ悲しい気持ちになりました。13年と102日(日にちが曖昧です)も待たされたあんずは自身の目標を達成するために努力をしますが、上手くいかずに落ち込む。そんな時にカオルがやっと帰ってきて物語はハッピーエンドを迎えます。

「あんずはよく13年も待ったな」っていう気持ちと「カオルのバカーーー!!!」っていう気持ちが両方入り混じりながらエンディングでした。最終的な締めくくりは、過去を見ていた二人がやっと未来を見て進むことが出来るようなもので、まだまだ明るい未来が待っている的な感じでした。

過去を見まくってしまった二人だけど、これからは二人で未来に向かって進んでいこうというものが伝わってきて、人生まだまだやり直せるなって思いました。

見どころ④ 傘が二人を結ぶキーアイテム

(画像出典:https://pixabay.com/photos/umbrella-rain-wet-weather-cold-4425160/)

二人は傘の貸し借りで初めは出会います。カオルがあんずにビニール傘をかすのですが、それを返すのが13年後。途中のエピソードで、ひまわりを傘に見立てて出会いのシーンを再現する所はお互いが笑いあっているのが印象的でした。

13年も傘を返すことが出来ずに、錆がついてしまう程待っていたあんずの心理状況をこの傘で表しているのかなと思うとめちゃくちゃ粋な演出だなと思いました。

メールでやり取りとかできるはずなのに、傘を捨てないで持っていることであんずの心がカオルから離れていないということを演出しているのでしょうか?それだったらめちゃくちゃエモッ!!!です。(笑)

悔しいポイント① もっとサブキャラクター喋ってくれ

カオルの後ろの席にいる加賀翔平役は畠中祐さん、あんずに喧嘩を売ったクラスの女王、川崎小春役は小宮有紗さんこの二人は声優として凄い知っている方なので放映後は「もっと喋ってくれたって良かったじゃない…」と思いました。
畠中さんは『僕のヒーローアカデミア』の上鳴電気役、小宮さんは『ラブライブ!サンシャイン‼』の黒澤ダイヤ役として知っていました。

主演の二人が俳優&女優ということもあり、サブキャラクターは声優起用なのかと思ったら、全体のキャスティング自体が俳優で固めてるんですね。畠中さんも小宮さんも声優活動だけでなく、俳優&女優として活動をしています。他にもカオルの父親役の小山力也さん、カオルの妹役の小林星蘭さんも俳優として活躍されています。

話が逸れてしまいましたが、主演の二人にスポットライトを当てるのは勿論いいけど、もっと他の出演者にもたくさんしゃべらせてくれと思ってしまいました。以上です。

悔しいポイント② あんずの一枚絵が欲しかった…

最後にひとつ。これはまだ1回しか映画を観ておらず、革新的なことではないのですが、この一枚絵を見て欲しいみたいな瞬間が無かったように感じました。

これは完全に地上波のアニメを見ている弊害かもしれませんが、ここのワンシーンに力を入れて制作をしました。みたいなところが無かったかな?比較するのはおかしな話だと分かっているのですが、例えばあんずの感情が揺れ動くシーンがあって、そこでのワンシーンを力を入れて制作することが出来なかったのかなと思ってしまいました。
作中でもカオルとあんずの距離が一気に近づくシーンでもありましたし、そこであんずの表情やカオルの表情の変化を如実に描かれた絵が欲しかった。

最後に

批判的な意見が最後にあると後味悪いですけど、最終的な感想は「めちゃくちゃ良かった」と思ってます。

カオルがあんずを置いて目的を達成するために歩くシーンやあんずからのメールがカオルに対して一気に届くシーンなんかは普通に泣きました。(メールが届くシーンは『宇宙よりも遠い場所』の小淵沢報瀬の母からのメールを思い出しました。)

僕がいつもやってしまうことなんですけど、アニメを見たら小説も読みたくなってしまうんですよね。これを機に漫画は読むか分からないですけど、小説は絶対に読みます。読んだ感想もnoteでアウトプットしたいので書き終わったら関連リンク載せときます。

では長くなってしまいましたが、次回の投稿をお楽しみにしてください。

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