優しさの循環
発達に遅れのある息子。
小さい頃から毎日、同じ質問を繰り返しては同じ答えを期待して待っている。無視したり、想定と違う答えを返すと、何で何でと纏わりつく。
小さい頃ならまだしも、高校生にもなると将来を心配して、このままではいけないとこちらが焦る。
いい加減にしてと、家族をイライラさせる。
私のような古いオトナの価値観では、将来この子が1人で、ひょっとして家庭を持って暮らしていけるとはちょっと想像できない時もある。我が子なのに。
でも、この子にはこの子の人生があって、天に帰るその日まで頑張って生きていくのでしょう。
親として、あなたにやってあげられる事は
たかが知れてる。
とりあえず、大人になるまであと少し育てていくね
とりあえず、住む場所には困らぬようにしておくね
とりあえず、少しでも成長できる環境を用意するね
でもね、私はそんなあなたにもっと素晴らしい
とっておきのプレゼントを残しておくつもり。
きっと、あなたは気がつかない、見えない贈り物。
それは、優しさの循環
親故に、厳しい態度もせねばならない。
毎日一緒にいて、優しくできない日もある…。
だからこそ、世の中の人たちに精一杯優しくする。
今、私が周りの人たちに優しくしてもらっているのは、きっと私には厳しかった両親が、周りの人たちに優しかったから。
ずーっと遠いところから、優しさは帰ってくる。
私は私に見返りを求めない。
願わくば、我が子に優しさがそそがれますように…
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